「メリッサ・マッカーシーのリアル肉襦袢」泥棒は幸せのはじまり arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
メリッサ・マッカーシーのリアル肉襦袢
偽電話であっさり自ら個人情報を漏らしてしまったサンディ。
女性のような名前“サンディ”を悪用され詐欺師のダイアナに身分を乗っ取られてしまう。
家族との生活、仕事を守るために、サンディは自らダイアナを捕らえるべくフロリダに向かうが…。
アメリカの警察組織や法律についてはよく分からないけれど、犯人が分かっているのに何故警察が動いてくれないのか?何故サンディが自らダイアナを探しに行かなければならないのか?どうも解せない。
ストーリー的には、加害者と被害者が止むを得ず一緒に旅する状況を作りたかったのだろうが…。
メリッサ・マッカーシー演じる詐欺師も、お金を派手に遣うことでしか人と関われない寂しい女にしか見えず、序盤は痛々しくて見ていられないのだが、珍道中が始まると彼女のエネルギーに圧倒されてつい笑わされてしまうし、彼女の不幸な生い立ちが分かるにつれ、サンディと同様つい同情してしまう。
ある程度の脚本上の不備は、メリッサ・マッカーシーの存在感が吹き飛ばしてしまう。
こういう女優さん、日本にはいない。
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