「小説家の成長」二流小説家 シリアリスト ミントユさんの映画レビュー(感想・評価)
小説家の成長
原作でも、映画でも、煮え切らないのよ主人公の小説家。狂気が嘘か本当か分かりにくいのよ犯人。
だからこそ上川隆也と武田真治はナイスキャスティング!せっかくならもう少し二人の頭脳戦が観たかった。
羊達の沈黙で、鉄格子越しにレクターはクラリスに自信を与え自己の能力に気づかせた。
この映画の二人も少し似ている。
何に対しても無気力な小説家が、拘置所の面会室で犯人の文才に嫉妬して声を荒げるシーンがある。それは犯人によって小説家が初めて本気で書く事に向き合わされた瞬間。
謎解きの良し悪しばかりに気を取られず、二人の係わり合いにも目を向けてほしい映画です。
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