「異色パンデミック映画」ヨンガシ 変種増殖 桔梗Fさんの映画レビュー(感想・評価)
異色パンデミック映画
致死率100%の殺人寄生虫・ヨンガシの恐怖を描いた感染パニックムービー。
突然変異したヨンガシ(ハリガネムシ)が大増殖し、国中の人々が次々と死に至る。妻子の感染を確信した製薬会社に勤める主人公は、彼らを病院へ連れて行こうとするが…
かなりおもしろい( ̄□ ̄;)
出だししばらくはホームドラマ展開で、すれ違い家族、弟との確執、株で損失など本編と関係なさそうな話が流れ、なんだ?と思います。
しかし、出だしから食事シーンから何まですべて中盤以降への伏線になります( ̄□ ̄|||)おそるべし編集と脚本。
基本はパンデミックものですが、雰囲気は韓国のパニック映画「グエムル」に少し似た感覚です。※そういや宣伝文句がパニックだった
序盤の主要人物の背景紹介と伏線ばらまきが終わったら、異変発生。素晴らしいのは、そこからラストまでノンストップ見せ場ラッシュです(・.・;)b
家族を救うために必死で足掻く主人公、事件の真相に近づく刑事の弟、大混乱の保健機関で苦悩する弟の彼女目線で物語が同時進行していきます。
人によってはパンデミック、パニック、家族愛、ミステリーと異常な詰め込みっぷりのごちゃまぜ展開に視点が混乱し、欠点にあげる方もいるかもです(^-^;
とにかく密度が濃い。
比較的抑えめではありますが、そこは韓国映画なので死体描写やエグ展開などは容赦なしで、観る人によってはきつい(+_+)
うにょうにょハリガネムシがやたらキモいので、虫嫌いな方には毒にしかなりません(笑)体から出てくるんですよ(?_?)
ストーリー展開自体は、いわゆるパンデミック映画の王道で目新しさはないんですが、そこにミステリー要素を加え、ウイルスではなく凶悪ハリガネムシを使った発想の勝利。
ツッコミどころは事件の当事者たちがうどん食うとこ(笑)にゅるにゅるハリガネムシで地獄見たら普通うどんは避けるでしょう…グエムルといい、食事シーンにこだわる韓国映画。
また中盤、パンデミック発生からのエキストラたちの死に様、暴動、苦しみなどの演技は特筆ものΣ(゚Д゚)
映画の破壊力、役者の必死さは素晴らしいですo(^-^)o
ラストもお約束中のお約束で締めてくれてある意味安心♪
パニック系エンタメ映画としてはかなり上質なのでお勧めできます(^-^)ただし、虫嫌いの方はアウト!