「偏見や先入観を捨てれば中々楽しい」黒執事 Bizzareさんの映画レビュー(感想・評価)
偏見や先入観を捨てれば中々楽しい
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キャストには抵抗感があったけど、それを乗り越えればこの映画は中々面白い。ファンとしては見る価値があると思うよ。
ツッコミたいところがあるけどね。
セバスチャンの笑顔が少しキモいとか、演繹がまだ60%しか飲み込んでないとか。顔や身体比例はともかく、セバスチャンの性格やセリフに関してどうしても違和感が拭えない。
ヒロイン(一応女)は全くシエルと違うので、設定上もう少し自由にしてもいいんじゃないかな。復讐や叔母さんのあたり原作の匂いがプンプンする。こういう似通った設定は逆に半端なのでは。
原作と違うのは、人物の些細な感情変化をよく捉えようとしてる。符号化した2次元の表現と違って、3次元ではキャストが人物像への理解を演技で表さないといけない。が、ここの人物像は主に映画の脚本によって与えられたもの、その脚本家もまた原作を自分なりに捉えて解釈してる。こうして原作は2回またその以上に加工されるから、違和感を感じるの当然でしょう。つい我々ファンに原作と比べられてしまうので、原作のファンの他に原作を知らない一般人の受容度を考慮した上での工夫は大事。アクションやスパイサスペンスなどを混ぜ入れてね。この点では成功かもしれない。
その東西冷戦のような時代設定は少し滑稽だけど、スパイ戦のプロットとの辻褄が合うからここが面白いかな。
続編は楽しみ。
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