「鮮烈な個性が輝く」黒執事 shiorinさんの映画レビュー(感想・評価)
鮮烈な個性が輝く
主演の水嶋ヒロが悪魔になりきっているのは周知のとおり。剛力彩芽、山本美月、優香、それぞれのキャラが鮮烈に光り、見せ場がある。
愛や悲しみ、優しさと裏切り、鈍さと献身、1人1人の中にある矛盾した側面を鮮やかに浮き彫りにしてみせて秀逸であった。多面体のような人間の存在を楽しむかのような、それでいてどこか人間に惹かれている悪魔を、最後は愛おしく感じてしまうところも黒執事ワールドなのであろうか。その世界観の中にどっぷり浸り、観た後に爽快感が残る不思議な余韻の映画である。
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