「最近の邦画では一番かも」黒執事 zizoo7さんの映画レビュー(感想・評価)
最近の邦画では一番かも
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原作を知らない状態で見たけど、今までの邦画には無い独特の
世界観がベースにありながら、各登場人物の色も良く出てる
いい映画だったと思う。
セバスチャンを演じる水島ヒロは、常に冷静でスマートだけど、
内に秘める凶暴さをよく演じてたし、彼自身久しぶりの映画出演と
いう事で、静かだけど熱い想い、例えるなら胸に秘める青い炎と
でも言うか、そんな力強さを感じた。
一方清玄演じる剛力も、役者として多少の危うさはありつつも、
閉ざされた感情を持つ中性的な設定の若き当主役をよく表現
していたと思う。
ちょっと違うかもしれないけど、るろうに剣心の天剣の宗次郎
が頭に浮かんで、本当は怒ったり泣いたりしたいけど、
過去の壮絶な経験の為に笑う以外の感情を封印した感じが、
それとは逆の笑う事を忘れたこの清玄という人物にリンクしてて、
とても切ない感情を抱いた。
あと主題歌もこの映画にすごくマッチしていて、
特にラストシーンでバックにその曲が流れて来た瞬間から、
一気に雰囲気が変わり、人間とは何か、この映画で最も伝えたい
部分を表現するのにとても重要な役割を果たしていると思う。
続編を匂わす部分があったけど、是非ともやってもらいたい、
と思う。
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