劇場公開日 2014年1月18日

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「「この映画を抹消しろ」「御意に」」黒執事 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5「この映画を抹消しろ」「御意に」

2014年1月16日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

単純

試写会にて鑑賞。
あらかじめ断っておくが、たまたま試写会が当たったから、無料だから、ちょうど暇だったから、観に行ったのである。

原作漫画もTVアニメも未見。作品の存在は知っていたが、“あくまで執事”のセバスチャンの設定も知らなかったレベル。
そんな初心者から見ても、この映画は駄目でしょ!
聞けば、設定だけ借りた映画オリジナルストーリーだとか。
なら、「黒執事」でなくともいいじゃん。

話題は俳優復帰の水嶋ヒロ。
製作側はセバスチャン役に水嶋ヒロ以外考えられなかったと言うが…、ミスキャスト。
数年前なら良かったかもしれないが、“今の”水嶋ヒロはかつての美貌が衰え、ドアップはちょっとキツい。
数年のブランクは大きかった…。
上擦った喋り方は失笑しそうになる。
水嶋ヒロのスタイリッシュなアクションありき。

セバスチャンが仕える主人に、何をやっても話題になるゴーリキー。
超大手玩具メーカーのカリスマ社長にして西側諸国の女王の番犬であるこの役に、ゴーリキーは荷が重かった…。
ゴーリキーのコスプレはそれなりに画になるが、口を開けば危なっかしい演技にハラハラ…。

東西に分断された日本とか、貴族社会がある日本とか、設定は別にいい。そういう世界なのだから。
だけど、ダーク・ファンタジーの雰囲気には物足りない。
ミステリーも勝手に進み、観る側が考える間もなくご丁寧に説明してしまう。
ゴーリキーの役柄が、殺された両親の復讐の為に男装している令嬢である事も、隠さなくても分かってしまう。
何処までも都合のいい展開、強引に感動路線に持って行くラスト…。
演出と脚本が酷い。
ゴーリキーと段違いに妖艶な優香と、山本美月ちゃんの萌え〜なメイド服姿は良かったんだけど…(笑)

早くも本年度ワースト最有力。
いや、逆に見て良かったかもしれない。
何故なら、今年はもうこれ以下の作品は出ないだろうから、これから安心して映画を楽しめる。(…あ、「ルパン三世」があったか)

僕だったらセバスチャンにこう命じるだろう。
「この映画を抹消しろ」
「御意に」

再度言っておくが、たまたま試写会が当たったから、無料だから、ちょうど暇だったから、観に行ったのである。
本来ならスルーしていた映画。

近大
としぱぱさんのコメント
2014年1月20日

近大さん

コメントありがとうございます。
近大さんのレビュー見て、逆に見てみました。
近大さんの酷評レビュー評価はガッチャマン以来ですね。
確かに、仰る通りかと。
共感にも3票はいってますしね。
個人的には残念な作品でした。

時代背景含む全体の構成と、ゴーリキーさへ
何とかなればもう少し良くなったかと。

お口直しに奉加で今週は楽しみにしている
バイロケーションを見ようと思います。

としぱぱ