「成長するキッカケはいつ来るのか分からない」セレステ∞ジェシー ハチミツ舐太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
成長するキッカケはいつ来るのか分からない
リー・トランド・クリーガー監督。
全く情報がないのと、自分は知らない監督なので、
どのような映画か期待しながら鑑賞。
この映画、個人的には好みの部類。
主人公らの成長が、描かれる映画は基本好きだ。
映画の肝は、成長、にあるのかなと考えた。
セレステの傲慢さとジェシーの何も考えていない部分が、
離婚という選択を選ぶ事になるのだが・・・。
これが、思わぬ事態(ジェシーが他の女性を妊娠させていた)
を引き起こし、否が応でも成長(変化)せざるを得なくなる。
正直この二人は、大学生位ノリの夫婦だと感じさせる。
息がピッタリと合っている悪ふざけは、微笑ましくもどこか、
幼さを醸し出している。こういうの大事だとは思うが、この映画では、
やや行き過ぎているように、表現されている。
この二人は、こういう息の合った関係に甘んじていたのか、恐らく、
夫婦として成長するタイミングを逸していたのかと。
そのツケが、何となくスレ違っていると、感じていた部分を露呈させる
事になり、物語が進んでゆく。
物語については、ジェシーの妊娠させてた騒動は、
離婚の選択していなかったら、もっと面倒な事になっていたのでは、
ないのかなぁと、思うが。
何となく結果上手くいって良かった感があって、そこは引っかかった。
ただ、演出の部分はセリフにはない、表情であったり、小道具であったり
は心情を上手く表現できていたので、この部分は大好きだった。
最後に二人が離婚の書類にサインをする場面でも、悪ふざけをしている
のだが、中の良い兄妹のように観えてきた。
他方で、イライジャウッドは、ゲイ感が良く出ていたなと。
演技結構上手いな〜。と関心しました。
この俳優は、ロードオブザリングのフロドのイメージから、
上手く抜け出せているのではないかと思わせる。
これだけなのかもしれないけれど。