「おいらは「火種さん」って言ってんだけどさ。」じんじん shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
おいらは「火種さん」って言ってんだけどさ。
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映画「じんじん」(山田大樹監督)から。
今や、北海道上川郡剣淵町は「絵本の里」として知られているが、
それは、1989年(平成元年8月)に、
世界各国から絵本の原画を集めた国際絵本原画展を開催したことに
端を発している。
私の関心は、それを仕掛けた人だが、約30年前に、
絵本でまちづくりをすることを考えた人は、最後まで登場しない。
作品では、修学旅行(農村体験)で訪れた高校生らが、
歳を重ねたおじさんたちが一所懸命に、子供たちに読み聞かせする
一風変わった風景を目にして、こう訊ねる。
「おじさんたちが運動したんですか?」(絵本でまちづくりをしようと)
読み聞かせの中心人物、佐藤B作さん演じる「高峰庄太」が、
こう言い返す。「火つけたのは別にいるんだけどな」と前置き話して
「おいらは『火種さん』って言ってんだけどさ」。
このフレーズが妙に気になり、メモをした。
映画というより、まちづくりのヒントをいただいた講演会のようだった。
P.S.
絵本「もったいないばあさん」で有名な絵本作家・真珠まりこさんも、
審査員として、映画に出演していて嬉しかったなぁ。
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