モーレツ宇宙海賊(パイレーツ) ABYSS OF HYPERSPACE 亜空の深淵のレビュー・感想・評価
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安心して楽しめるSFアニメの劇場版
一度視聴した後、すっかりご無沙汰していたTVシリーズを再視聴し、そして二度目の鑑賞。
かつて宗主星との独立戦争が勃発した際、宇宙海賊なる存在が現れた。それから100年以上の時が経ち、海賊船・弁天丸の船長となった女子高生の加藤茉莉香は、高校三年生への進級を目前としたこの時期に無限博士の息子、無限彼方と接触する。
TVアニメの頃から丁寧に描かれていたSF描写は健在で、規模の大きさはさすがに劇場版ながらも、登場人物達が疑問→理解→行動→結果のサイクルをストレスなく回すことでサクサクと展開が進んでいく。つまり足を引っ張る人がいない。有能しかいない世界。ブラボー。
しかし同時に作品としてはあまり印象に残らず、ユグドラシルグループの脅威感や何をどう解決したのかという物語の流れなど、殆どが記憶の亜空に沈み飲まれてしまった(単純に記憶力の問題?
)。あっさりし過ぎているだろうか。
ちなみに個人的な意見として、キャラクターが肉質感を増したデザインに変更されてしまい、ミーサはシャープになってグッと大人のお姉さん感が出ているものの、梨理香さんに至っては「誰ですかこの方は……」状態になってしまって残念。好みは人によるのだろうけど、TV版の、ある意味愛嬌のある描き方の方が好きだった。あ、でもヒルデは可愛い。あとサーシャさんだけはTV版通してスーパー可愛い。なんだあの子。美人過ぎるだろう。
宇宙と女子高生と冒険
なんか、作った人の好きを全部詰め込んでヒャッハーした感じでした。すごく楽しい!テレビアニメの登場人物も全員集合で活躍してて、さすが以外に言うことがない。楽しかった!
濃縮濃厚な内容なのにお祭り気分で楽しめる90分
モーレツ宇宙海賊はTVシリーズから視聴してました。
その劇場版となる本作ですがとても満足しました
【ここがスゴい点】
・作画がすごい
TV版に比べて作画が凄くなっていました。キャラクターデザインも衣装の細部まで新たに細かく描き直され、肉感的で立体感のある素晴らしい作画です。TV版は水着シーンがあってもまるで教育番組のアニメのような色気が抑えられた作画でしたが、劇場版は水着シーンがないのに何気ないシーンにも色気が溢れる素晴らしい作画となっています
・メカがすごい
宇宙船・弁天丸の内部も大きく変わって、ディティールに至るまで精巧に描き込まれて設定され長年使われてきた宇宙船という使用感も見えてきます。電子戦もとてもわかり易く表現されてますし、オープニングの茉莉香が乗る小型シャトルが弁天丸に着艦するシーンだけ見てもCGアニメーションの向上が見て取れます
必見だったのはキングゲイナーなどのメカデザインを手がけたあきまん氏のメカでした。劇場版公式サイトに記載はなく劇場パンフレットにのみ記載されています。短いシーンでの登場ですがその中で複雑な可動機構を見せるため、一瞬で終わらせてしまうには大変もったいないくらい贅沢なシーンとなっていました
・音がすごい
音響は劇場でしか楽しめない楽しみの一つです。是非劇場で体験してもらいたい迫力のあるサウンドでした。
TV版で使用されたオープニング曲が劇場版でも使用されてますがこの曲が立体的に聞こえてきたのも素晴らしかったです
・内容もスカッと爽やか
映画を見たあとは、とても気持ちいい気分になりました。
エンディングの主題歌の中川翔子さんの曲がテンポ良く明るい曲なので、また何度も見たくなるような気持ちのよい終わりを味わうことが出来ました
劇場版のゲストキャラ視点から見ることによりTVキャラクターたちは大人で格好良く、頼もしい人たちだと改めて感じました
「いつまでもこのキャラクターたちの活躍を見て行きたい」と思わせてくれるいい内容です
【結論・感想】
何度も見たくなるような気持ちのよい作りでした。ゲストキャラクターを中心にストーリーが展開するので初見の人でも楽しめるかと思いますし、TV版を見た人はより一層楽しめるかと思います
ただ、未来の宇宙をテーマにした作品なので世界観については「宇宙船は光速を超える手段を持って航行している」「亜空間」など宇宙活劇モノによくある設定を予備知識として持っていなければならないかとは思います。
90分で濃厚な内容となっているので、聴き慣れない用語など小さな疑問点に心を奪われるているとアッという間に終わってしまうようなスピード感があります
モーレツ宇宙海賊は戦闘シーンもありますが戦闘よりも「情報戦」がメインとなっていますので戦闘を期待すると当てが外れるかもしれません
私個人の感想としては非常に満足した作品となっています
チアキが脇役すぎてw
公開初日、満席だった。咳さえできないような緊張感に包まれて鑑賞したw 内容はというと… まぁ、安定の茉莉香様という感じで、TV版の流れのまま楽しめた。マルウェアの映像化が素人向けすぎて、わかりやすくてよかったんだけど、ちょっと残念だったかな。でもテーマでもある亜空間を海に例えてダイブするという発想(設定)が目新しく、映像によく表現できてて面白かった。
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