「ジェジュンの日。」コードネーム:ジャッカル ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ジェジュンの日。
ジャッカルと聞いて浮かぶのはF・ジンネマンの「ジャッカルの日」。
原作はド・ゴール大統領暗殺未遂を描いたF・フォーサイスの小説の
中に出てくる暗殺者の名前。カルロスという実在したテロリストも
マスコミからその名で呼ばれ、暗殺者の間で愛読書になったそうだ。
(どうなんだろ、それって?)
…というわけで、今作はおそらく暗殺者モノだろうとは思ったけど、
いやはや~!何ごとが起こったのか、と思うほどの劇場の大混雑!!
どうやら主演のジェジュン人気なのだ、ということは分かったけど、
そうはいってもハンパない満席ぶりで近所のシネコンは大変だった。
(平日ですら、毎回ほぼ埋まっていた)
韓流にまったく興味がない私は、このジェジュンって誰?(汗)てな
具合で、あとで日本のドラマ「素直になれなくて」に出演していたあの
男の子だったことが分かった。「ハル~♪」って言ってたあの子ですね。
ほほ~ぅ…。まぁキレイな顔立ちだとは思うけど…好き好きかしら。
っていうよりこの話、そんなに面白いとは思えなかったんだけど…。
ファンはケラケラ笑って喜んで観ていたようだけど、私近辺の人々
(多分に静まり返っていたからなぁ)は、けっこうしんどそうだった^^;
つまらないというより、展開が読めるうえ、絡みがいちいちクドい。
日本のアイドルを主演にして作るとこんな出来になりますよね~的な、
ファン泣かせの演出過多で、アイドルが社長夫人(彼女が社長か?)に
パワハラ&セクハラまがいのことをさせられている現実(あるよね)が
リアルで笑えたけど、とはいえ、昭和のスター事情じゃないんだから…
言ってることもやってることも、とにかく古臭い。
後半の後半で、とある捻りを持たせているけど…ここもチト勿体ない。
そこまでがあまりに下らないもんだからサスペンスが盛り上がらない。
ジャッカル役のソン・ジヒョの演技は悪くないが(脇のみなさん方も)、
どうも展開が展開なので、皆さんキャラ設定に従事しているだけの感。
若手婦警の女の子だけが普通だったかな、という何ともな結果に。
ファンありき。のアイドル戦線を張るのはどこの世界も同じだけど、
でしたら映画ファンをも唸らせるほどのスゴイ作品をお願いします。
(日本のファンへのサービスカットが多し。ファンって有り難いねぇ)