クロユリ団地のレビュー・感想・評価
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なにこれ?
怖くない、つまらない。
共感できる人物像を、演出面でも演技面でもストーリー面でも示せなかったため、どこか学芸会を見ているような気分にさせられた。
何よりも、ホラーの根幹にある「面白さ」の面で、最低ランク。
どうした、監督。
どうした、プロデューサー。
まったく、登場人物達に共感できなかったぞ。
これは隣で見ていた友人も同じ意見だったので、私だけの感覚では無かったはず。
そもそも、恐怖の根幹であるものの背景が、なんぼなんでも薄すぎる。
リングの貞子や呪怨の伽椰子は、どうして恐怖の対象となりえたか、よく考えてみてほしい。
彼女らの恨みに恐怖はしても、怒りは覚えなかったはず。
ホラーというコンテンツを、深い洞察や豊かな感性でなく、ただ稚拙な方程式にのせ、「これやっときゃ怖がるだろ」という、映画ファンを見下した作りにみえるのだ。
Jホラーの将来を考え、悲しくなってしまった。
TVの「クロユリ団地 序章」を見ている人は、DVDが出てから見ることをお勧めする。
最後に、演技について。
前田敦子の演技に関しては、もはや言うことはない。覚悟してみたし、そのレベルだかったから。これからも変わらないのだろう。
手塚里美は、こんなに下手だったか?。特に最終盤のお遊戯レベルのあれは酷かった。
成宮は下手とは思わない。ただ、トレンディドラマの演技をそのままもってきた感じ。人間観察が観察が足りていない。映画では、TVや舞台より、もっと抑えていかなければ、宝塚のようになってしまうのだ。演技はド下手だけど、なぜかホラー映画で説得力がある柳憂怜が近くに居るのだから参考にできた筈だが。
酷かった
悪い点
①先の展開が読みやすい
家族やみのる君はとっくに死んでいるんだろうなとすぐに察することができた所や、お爺さんの幽霊が主人公を守ろうと色々していたんだろうと思ってたら案の定そういうことだった
②俳優の演技が酷すぎる
特に主人公の演技があまりにも大根で、顔も微妙だったから誰かと思ってスタッフロールまで見たら前田敦子だった
③あまり怖くない
人の血管を浮き立たせたり、相手を床に引きずり込んで焼却場にワープしたりするのは幽霊らしさの欠片もない超常現象
ドッキリは少ないが日本独自のホラー要素も薄い
④心に残らない
設定や話の流れがどこにでもありがちなホラー映画で、内容を考えさせられる独創性が感じられなかった
⑤無駄な尺がある
演出でもなんでもなく、誰も動かない無駄なシーンが多かった
良い点
①一応はホラー映画である
全く怖さが無いといえば嘘になる程度に怖い点もわずかにあり、自分の行った劇場では怖いシーンでは冷房が効くなどの配慮がなされていた
個人的感想
酷い演技や、怖さを演出しようと頑張ってるけど微妙すぎるシーンなどで吹きそうになった
途中でgdgdと会話するシーンになるたびに劇場を出ようかと迷った
がんばれミノル君
前半は主演のあっちゃんをはじめとする優しい俳優たちの棒読み演技で、恐ろしい雰囲気におびえている観客たちを和ませてくれます。本当の主役のミノル君はいけすかないガキとして颯爽と登場。壁ドンしたくなるような篠崎さんのグダグダエピソードを経て、「本当は家族は死んでいました」のあたりがクライマックス。以降、メンヘラ的な役がはまってるあっちゃんの恐怖感が存在感を増していきます。詳細は省きますが、実は篠崎老人(パンチ一発で粉砕できそうな弱い感じ)をとりころしたのはミノル君で、ラスボスだということが判明しました。しかし、メンヘラあっちゃん・カルトおばさん集団の御祓い vs 可愛らしげなミノル君だったらどう考えても後者を応援しますよね?とういうか、敵の悪霊的なほうに感情移入したのは初めてでした。その流れで、あっさり誘惑に負けた成宮を吹っ飛ばしたときにはブラボーしたくなりました。
総合的には萌える映画で、「あ、パジャマきてるとこみるとあっちゃん胸おっきいんだな」という感想でした。人生に疲れている人にはぜひお勧めしたい娯楽映画です。
(ファンの皆様ごめんなさい)
前田
前田の顔芸に笑ってしまうとこもあるが本当の意味で少し変わってる女性を演じさせたら前田ほどリアルに表現できる女優はいないだろう。歩き方からして普通の人と少し違う感じは計算されたものなら素晴らしい。
ホラーとしてはイマイチ。逃げ出したくなるほどの怖さはゼロに近い。
序章から見るとまた違った印象を受けるがホラーとしては序章のほうが怖い。
映画のほうは孤独のテーマにこだわりすぎたかな?
ひとりぼっちがいちばん怖い
『リング』や『仄暗い水の底から』といった見事なホラー
を世に送り出した中田秀夫監督の最新ホラー!
ハリウッドで『ザ・リング2』を撮って以降は
正直イマイチな作品を連発していた彼なので、
今回はちょっと心配だったが……
ううむ、これは賛否が別れそうな気がするなあ。
湿り気やおどろおどろしさといった恐怖で比較するならば、
『仄暗い水の底から』と比べて70%、『リング』と比べて40%といったところ。
なので、怖さを求めて鑑賞した向きには物足りないかも。
たとえば赤青緑のどぎついライティングやPOV
(主観視点)の取り入れなどは、これまでの同監督の
ホラー作では見られなかった手法だが、
現実離れしたライティングは“作り物っぽさ”を
醸し出してしまって残念ながら効果的とは言えない。
また、POVはホラーとの相性が非常に良いのに、本作
では恐怖演出にPOVを活かすことを一切行っていない。
ミノルの特殊メイクにもそこまでのおぞましさは感じない。
人の弱点を容赦なく抉る子どもならではの残酷さは、
頭では怖いと理解できるが、身の毛もよだつほどの
恐怖にまでは昇華しない。
老人の亡霊も、邪悪な存在でない事はある程度割れている。
全体的に、じわじわ観客の恐怖を煽るような演出も少ない。
しかし、しかしだ。
もっと怖いホラーが観たかったとは僕自身も思うが、
怖くないという理由だけで本作を貶めるのはあまりに尚早だ。
恐怖演出という観点を抜きにして考えれば、
強烈なライティングと水面のような光の揺らめきは
あの世とこの世の境目の表現として効果をあげている。
POVは、あの家族があくまで主人公の視界にしか
存在しなかったという表現になっていると思しい。
ミノルも恐怖の対象というより、孤独を恐れるという点で
他の人物たちと共通しているという印象が残る。
(『仄暗い~』のような恐ろしい霊として描くことも
可能だったはずだ)
POVや団地といったホラーと相性の良い要素を恐怖演出に
用いなかった点といい、技法を前面に押し出した映像と
いい、わざと気付かせるような伏線の張り方といい、
本作は『恐怖映画を作る』という点にそこまでの重きを
置いていないようなのだ。
本作は恐怖演出以上に『なぜ主人公がミノルを
招き入れたのか』という動機の解明に焦点を当てている。
一度も主人公と同カットに映らない家族、
何度も繰り返される会話、強すぎる自責の念。
それら違和感の正体が明かされた後で炙り出されて
くるのは、愛する人を失った後悔と、ありもしない
幻想や邪悪な魂にすらすがりたくなるほどの寂しさ。
そういえば、あの老人。
ミノルの前の“友達”だった彼は、
ミノルが危険な存在であると主人公に警告していたにも
かかわらず、彼を受け入れていた。何故か。
弾いた跡もないのに遺されたピアノ。散乱する古い写真。
食い散らかされたままの菓子箱。
最初は不気味にしか映らなかった物たちが、今では
あの老人の、泣きたくなるほどの孤独の表れに思えて。
家族を失った主人公。恋人を失った青年。
孤独死した老人。ひとりぼっちで焼け死んだ少年。
登場する人々は皆、その孤独を埋めようと必死だった。
今思い返せば、クロユリ団地で相次いだという死の記事は、
ミノルを招き入れるほどに孤独だった人間が
どれだけ多かったかを示していたのだろう。
薄い壁一枚を隔てた先で、誰がどんな想いを抱えて生きているかを知らない。こんなに近いのに、こんなに遠い。
この距離感は、死者と生者とのそれにも少し似ている。
団地という空間だからこそ、その耐え難い距離感が際立つ。
作り手は、恐怖映画というスタイルを借りて、愛する人を失った人々を苛む孤独を描きたかったのかもしれない。
狂気よりも、幽霊よりも、ひとりぼっちになる事の方がずっとずっと怖いのだ、と。
〈2013.5.19鑑賞〉
P.S.
文脈に合わなかったので、追記として演技について一言。
前田敦子の演技が良い。憔悴した様の恐ろしさも
さることながら、ドラマの邪魔にならない堅実な演技。
(数多のアイドルが見せてきた 、“私、狂ってます”的な
オーバーアクトとは明らかに違う)
成宮寛貴は普段はやや大袈裟な演技の方だと思うのだが、
今回はそれが丁度良い具合に抑えられていて良かった。
ミノルくんは……子役としては可もなく不可もなくだ!(笑)
怖くない・・・
まじで!?
基本的には面白かったと思います。
孤独死問題や介護、過失による呵責や止まった時間トリックなど
見どころは多く、プロット的には面白いものが確かにあったと思います。
ただ、前半は面白かったんだけど 後半グダグダな気がしました。
じいさんの件や実は家族がすでにいなかったという
真実が明かされていくまでは面白かったです。
全体にちょこちょこ感じる違和感が伏線になって
つながっていく感じは見ていて気持ちよかった。
ただ、前半ゆったりと長回しの尺をとって恐怖を魅せていたわりに
後半、ミノルとの攻防は退屈極まりない会話劇で
そっちはもう完全に息切れというか、パワーダウン。
水面反射の光とかしょぼい特撮と相まって安いテレビドラマや学生フィルムを見ている気分でした。
他にも気になるところもいっぱいあるのだが…
個人的に一番納得出来ないのは、
なんでタイトル、舞台が団地なのにソレを活かさないのだろうか?
クラスメイトに噂話させるくらいなら
団地住民とのコミュニケーションによる恐怖とかが欲しかった。
ミノル君が死んだ事件がタブーになっていて、団地住民に違和感を感じたりとか
引っ越す人が多いとか、死亡事故とか新聞で情報得るなんて楽はちょっと
拍子抜け。タイトルも団地って言ってるのに団地関係無いじゃん。
あと、孤独死の問題は介護学校でもっと会話に織り込むべきでしょ?
何警察の一言で済ましちゃってるの?
彼氏も中途半端でもっと恋愛的などろどろがあっても良かったと思う
ミノルと動けない彼女は関係ないし、まだ死んで無い彼女がなんで霊として?
同時刻にお父さんに殺されているとか、なんか、ちゃんと理由を描いて欲しかった。
彼氏の結末にしても愛で生かされるか愛で殺されるとか
前半に尺をとったために後半が随分おざなりに感じましたよ。
除霊師要らないし。
最後、凄い納得出来ない半端な形で終わってスタッフロールが流れ
最後に何かあるのかな?って思ったら何もなくて。
劇場内から まじで? って声が漏れてたのを聞こえて
自分も同じ思いでした。
色んな意味で予想を超える。
いくつかの観点で書いてみたいと思います。
怖い系の作品として、興味があったので見に行きました。
「クロユリ団地」というタイトルが恐怖を惹き付けますよね。
前田敦子演じる主人公が、専門学校(大学かな?)の入学を機に家族と引っ越してきた所から始まります。引越してきた日に、家族との他愛の無い会話をし、近所を歩く主人公。その時に見かけた子ども、物語は静かに狂い始めていきます。
何よりも、見ていて感銘を受けた点は以下3点
1.見ている人を上手にミスリーディングするシナリオ
2.前田敦子演じる主人公の心的な変化の描写
3.最後に導かれる予想外の展開
といっても
レビューの点数が高くない理由は
尾張に納得できなかったからです。
これは、見てからしかわからないと思いますが。。。
あんまり、書くとネタバレになるから
書きません。
こんな感じです
こういうホラー映画もアリ
まず前田さんはじめ、成宮さんたち役者の演技が良かったです。
特に前田さんは、普通の女の子が段々おかしくなっていく様子を好演されていたと思います。あのやつれた青白い顔、震えるような声、似合っていました。
またその主人公である明日香が、どうして霊にとりつかれるのか、はっきりとした理由があって良かったです。よく引っ越してきた先で急に幽霊に呪われるなんて話がありますが、ここでは明日香がとりつかれ、また霊に気を許してしまう理由がしっかりしてたと思います。作中でも言われる霊の捉え方と合わせて考えると、ちょっと面白いなとも思えたり。
ホラー映画ということですが、わっと驚くような恐怖を求めてる人には物足りないかもしれません。序盤の幸せな生活から一変、家族の話の違和感や隣人の死を通して徐々におかしくなっていくところにじわじわと恐怖を感じました。
あんまりこういうタイプのホラーは観たことなかったので、個人的にはこういうホラー映画もアリかなと思いました。
世代を越えて震撼する新感覚ホラー
まずここにジャパニーズホラーを世界に知らしめた中田秀夫監督が、過去の同様の手法だけに満足することなく(時間が止まったままでではなく)、果敢に今までにない新しいホラー像にチャレンジし、見事に成功したことに拍手を送りたい。
この感情に訴えかけてくる新しいホラーの呼び名は、また世界のどなたかがつけてくれるとして、お子さんや若者達の感じる「恐さ」だけでなく、自分の周りの死に直面したり、ある程度人生経験を積んできた者であれば別の「怖さ」を感じることになるだろう。
静かな序盤の「違和感」から、中盤のパラダイムシフトにつながり、徐々に恐怖と不安を感じながら震撼し、最後にすべてのつじつまが合い、現実世界から見た別の恐怖を感じさせながら物語は終焉する。
…いや、すべてではない。直前で監督が変更したという、主演の成宮寛貴さんのクライマックスシーンの展開にも、現時点では違和感が残る。このまま終焉することなく(時間が止まったままではなく)、初日舞台挨拶で監督が仄かに仄めかした続編が動き出すことを期待したい。
主演のもう一人、前田敦子さんについて。序盤から一転、最後には完全に狂乱し、あちらの世界へ行ってしまった人のような状態に陥ってしまう。ある謎もここで氷解する。演技に関して語れる立場にはないが、私が見かけたのはまぎれもなく完全に孤独と、彼女にとっての闇を抱えた一人の少女「二宮明日香」であり、観終わった今でも思い出すたびに震撼し、涙が出てくるとだけ言っておく。私自身は別に境遇が似ているわけでもなく、同じ状況に陥っているわけでもないにもかかわらずだ。このあたりの共感や感情移入の仕方は、もしかしたら人によって、境遇によって変わってくるのかもしれない。
物語が静かに進行する中、何度も震撼するシーンがあり、クライマックスへとつながるのだが、最終的には「哀しみ」、「つらさ」が残り、別の「怖さ」を感じる。「優しさ」とは何なのかも考えさせられる。
無機質な「団地」という、高度成長期から時間の止まった存在、向かい合わせのドアとドア、切れかけた蛍光灯、爪の引っかき跡、音響効果など、「怖い」要素はたくさんあるが、全く新しく、それでも古くからある(時間が止まったままの)人間の感情という恐怖をあらためて感じることができる新しい「ホラー」映画だった。音響効果もさることながら、是非とも大勢の人の中でこの恐怖を味わってほしい。
壊れていく二宮明日香の演技がすごい
この映画のテーマは孤独の恐怖。
ごく幸せそうに見える家族像が少しずつほころび始めて、やがて大いなる孤独と絶望が想像を絶する恐怖となって現れてくるというストーリーです。
孤独死のお爺さんや謎の子供のミノルくんなど、随所にゾッとするポイントがあって楽しめるのですが、私個人が一番怖いのは、実はレビューをまとめてる今です。
思い出しながら一つ一つ意味を考えていると、ものすごく鳥肌が立ってくるのです。この恐怖は呪いなどと違って現実味があるので、恐らく「リング」以上。
最後に、この映画の最大の見どころは孤独と恐怖で壊れていく二宮明日香、前田敦子の渾身の演技です。
恐らく想像以上でしょう。
明日香を観るために、再び映画館に行きたくなるかも知れません。
映画も見に来る子供の客もイマイチ!
期待していました、この作品。
なぜかっていうと、ジャパニーズホラーを子供向けお笑い映画に失墜させた‘貞子3D’以来のメジャー系Jホラー映画だから。
結果は…
ハリウッドノリのホラー映画でした。微妙な仕上がり。
もう、‘呪怨’や‘リング’みたいな‘じわっと’しみわたる怖い映画はメジャー級では作れないのかな…残念。
‘みのる’が強すぎます。敵対者に容赦なさすぎです。その反面、ヒロイン弱すぎ。精神面も体力も。それに手塚理美と成宮がかわいそすぎ。
きっと、きちんとしたホラー映画はマイナー系な映画館とかでないともう見れないのですね。
その証拠に、劇場はお子様いっぱいでした。
前田敦子主演にした時点でこれを狙ってたんだろうな〜。
あっちゃんは悪くないけど、これを見に来る子供たち、つるんでくるな!
‘貞子3D’もつるんでみにくる子供たちは上映中もぺちゃくちゃうるうせえ!!だまれ!注意しても全然気にせず。こんな奴らが多いから余計に映画の怖さが薄くなる。
劇場も上映中、館内に係員待機させて注意しろよ!って感じ。
ま、、こんな作品だから仕方ないね。
作品自体にあんまり関係ないコメント書いてごめんなさい…。
立ち直って欲しい、Jホラー〜。
団地が怖くなった
沖縄国際映画祭で見ました。
まず感想から言わせてもらうとCMにも出てくるアレはかなり怖いです。
洋画のような終始不意打ちで怖がらせようとするものではなく、ジワリジワリと秘密を解き明かしながら恐怖と対峙する感じ。
幽霊の怖さもさることながら話が進むに連れて狂っていく前田敦子の表情や空気感も怖いです。表現が正しいかどうかわかりませんがもはや「廃人」です。
やはりホラー映画というのは劇場の大画面大音量で見るのが一番怖いので劇場に足を運ぶことをオススメします。
でも子供に見せるのはどうかと思います。僕が子供の頃にキャンディマンを見て鏡にトラウマを覚えたのと同じ様にクロユリ団地では「隣人恐怖症」になってしまうかもしれません。親御さんはそういうこともよく考えてください。
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