「最後が残念。」クロユリ団地 右京さんの映画レビュー(感想・評価)
最後が残念。
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前田敦子さんのアンチ、映画を身過ぎて評論家気取りになってしまった方、理屈っぽい方には面白くないかもしれませんが、私は最後の数分を除いては普通に楽しめました。
出演されている方の迫真の演技にも引き込まれました。
特に前田敦子さんの演技力は酷評されがちですが、私は素晴らしかったと思います。鬼気迫るとはあのことですね。
子供の霊も最後ではその狡猾さを曝け出して、『そこ触れてやるなよ〜嫌な奴だなぁ』
と思いました。
映画は全体的にホラー要素少なめですが、人間の悲しい内面、脆さに重点を置いて描かれているのかなぁ、という感じがしました。
怖いかどうかは個人差の大きい所でしょうが、ホラー好きの癖にチキンハートの私には程よくビクビク出来た作品です。
ただ、ラストが。
霊能力者?の方は一体なんだったんだろう…成宮さんが子供の霊に燃やされたその後は?
本当に焼き殺されてしまったの?
それともどこかで気を病んでいるの?
そこから何か話が膨らむかと思いきや、一瞬でエンディングです。
途中でストーリー作りを諦めたのかな?と疑ってしまう、尻切れトンボな印象でした。
ホラー映画は安堵して胸がスッキリするようなハッピーエンドで終わって欲しいのですが、絶望的なまでのバッドエンドですらない微妙な終わり方にモヤモヤ感が残ります。
もう少し、いまひとつ残念な、磨けば光りそうな映画でした。
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