劇場公開日 2013年5月18日

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「初心者向けのホラーとしても残念」クロユリ団地 太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5初心者向けのホラーとしても残念

2014年5月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

 今作、元AKBの前田敦子(以下、AKBはよく分からないけど敬意を持ってあっちゃん)さん、そして着信アリ(観たことないけど)とAKBといえばな秋元康さんが企画というなんだかアレな映画なのだが、あっちゃんの演技は良かったし、映画としてはしっかり成り立ってると思う。

 別に、ホラーは(元?)アイドルにとってきついことじゃないので、事務所的にも何させてもOKだろう・・・と思ったが、今作を映画館で観た家族が話した感想は「怖くなかった」だった。
 「ありゃ~・・・」と、ホラー映画を今作で観始めようと思った僕は、この地点で観るのをやめたのだが、偶然クロユリ団地をレンタルしてあったので観てみた。
 うーん。これは残念。
 OPの撮影方法やセットは良い、関心した。が、しかしだ。
僕が観たかったホラーとは微妙に違っていた。「実際に『この子』に会うと自分も頭がクルクルパーになるだろう」という共感があった。いや、共感を誘っちゃダメなんだ。
 「ありえないこと」をやってほしい。共感したところで逆に怖くなくなるだけだ。・・・という考えの方にはお勧めできない、そんな映画だ。

 また今作、「テッドの二の舞」に近いものになっている。
 テッドは「15禁下ネタ映画初心者」による酷評の嵐だったが、今作は「ホラーに慣れている人達」による悪い低いが多かったと思う。
 いい意味で猛プッシュしたし、宣伝も一部を除いて上手いし、その点である意味失敗したと思う。

 そしてクロユリ団地最大の欠点は「怖くない」ことだ。
 無音だと多少怖い、音楽があった方が場面が映えるという部分が逆転してしまっている。
 十分なパフォーマンスができているのに、そこにBGMを付けてしまうと逆効果なのはわかるのではないか。
 また、メイクも結構安っぽく、せっかく上手い役者さんなのに、いかにも偽物っぽい人物に見えた。
 もっとハジけてグロい表現をPG-12を超えそうになるくらいにまでしてくれたらよかったと思う。

 まぁ、低予算で作ったあれよりは良かったかなぁと。

太郎