劇場公開日 2013年5月10日

「面白かったです、が…」聖☆おにいさん(2013) はち公さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5面白かったです、が…

2013年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

ほんわか笑える作品。

原作は仏陀とキリストが日本のアパートで生活するというギャグ漫画。
数年前、友人に教えて貰って読み、今現在は何故かフランス語版が家にある(地元の国際交流フェスティバルでクールジャパン企画をしたときに使用したもの(^^;)。
個人的には原作の最初の方の巻を読んだだけで通読はしていないのだけど、原作のテイストはちゃんと出てると思う。

ある意味、宗教観の希薄な日本でしか作れない作品。
この笑いはアメリカには持っていけないと思われる。海外で日本アニメブームと言っても、この作品での海外版権収入は望むべくもない。
ともかく、あまり深く考えず笑っていればいい。
実際に映画館でも、クスクス笑いは何度か起きていた。

その意味での文句はないのだけれど、少々疑問も残る。
それは「これを映画でやる必要があったのか?」という事。
結局、壮大なストーリーがある訳ではないので、短編の繰り返し。
彼ら、存在自体がオチみたいなもんで、ある種の勢いに任せたボケの中に笑いがあるだけに、並べられると面白いが続いて単調に思えてしまう。
2012年に大ヒットした「テルマエロマエ(実写版)」では、同じようなコメディ作品でありながら後半は映画オリジナルのストーリー展開で転結を付ける格好となった訳ですが、はたしてどちらの方式が良かったのかな…と。

しかし「宇宙、キター!」?配給違うのに???

はち公