劇場公開日 2013年6月8日

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「久し振りに、観ないと後悔する映画に出会えた。」箱入り息子の恋 たけちよさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0久し振りに、観ないと後悔する映画に出会えた。

2013年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

文科系女子に人気の、今をトキメク星野源演じる草食系男子と、夏帆演じる目にハンデを抱えた美女の、ありきたりな恋愛映画か、と、あまり期待もせず映画館へ行った。

平日の昼間なのに、座席は満席。意外にも年配者やお一人様男性が多いのが印象的。

映画は序盤から引き込まれ、気が付けば手に汗を握らながら前のめりになっていた。
不覚にも泣きっぱなし、笑っぱなし!豪華俳優陣も魅せる魅せる!演出も小さなディテールまで拘っていて、とかく面白い。

柔らかな希望の光を残して物語は終わる。
あのふたりの恋の行く末は、観客にゆだねられていた。
スタートとゴールのはっきりした、分かりやすいハッピーエンドに成り下がらないところが、更に余韻を深める。うまい。

ノベライズ本は買わない派だが、映画の余韻が抜けず、健太郎と奈穂子に会いたくなって小説を購入した。

一人称で書かれていて、健太郎と奈穂子が入れ替わりに登場するので、映像を脳内再生しながら一気に読破してしまい、あろうことか再びこの映画を観たくなり、翌日再鑑賞。

再度鑑賞すると、もう一度、小説が読みたくなる・・・スクリーンに足が向いてしまう・・・恐ろしく麻薬的な作品である。

久し振りに他人に勧めたい映画に出会えた。

自信をもって言いたい。
この映画、観ないと後悔するよ。

たけちよ