劇場公開日 2013年6月8日

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「天蛙、負けるな奈穂子、ここにあり (by 一茶パロディ)」箱入り息子の恋 とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0天蛙、負けるな奈穂子、ここにあり (by 一茶パロディ)

2021年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

単純

幸せ

そして、母強し (WINが輝く場面…(笑))

本来の日本語でいう「箱入り」と「ひきこもり」は違うよ~と思っていましたが、そうか、水槽の「箱」(=自分の殻)だったのか。
 他のサイトのレビューで教えていただきました。ありがとうございます。

これほど、求めて求められて、だのに、何故かもどかしい。変な恋。

自分の「箱」を飛び出そうとしている若い二人の物語。
その二人を、手堅い役者を配した両親のあれこれを混ぜて描いた映画。

バルコニーの場面は『ロミオとジュリエット』かと思いきや、まあこの方が現実っぽくって、でも最初のキャラ設定からいったら有り得そうであり得ない展開。男の暴走はまだ許容範囲だけど、それより前の段階で箱入りお嬢様がリードするって…。
 知り合って2カ月でこういう展開にはついていけない。だって、母親付きデ―トをしていたんだよ、最初は。
 奈穂子が「 男の方のことを知りたい」って言うばかりなことも含めて、男目線で描かれた男の妄想映画。
 盲目の設定で、「触ってみなければ解らない」っていうのも説得力があるようで、まったくない(笑)。確かに、芸術作品に触って鑑賞することができる美術館もあるが、でもだからといって、”人間”を触って確かめるって、かなり親密な中ならあるけれど、繰り返すが、知り合って2か月だよ。ずいぶん性急な娘だ。

御両家のご両親が、コントかと言いたいほど典型例になっていて、そこにバラエティとリアリティを混ぜ込んでいて、さすがの演技ですね。
 格闘技もの、奥様の方が強いって、とってもありがち(笑)。

まあ、ラストに行きつくまでのエピソードを観れば、これからも前途多難かな?と思いますが、きっと二人はそれで強くなる。

「がんばれ」
その言葉しかありません。
「がんばれ。君たちならできる」

とみいじょん