「夏帆さんが素晴らしかったのにラストの展開が残念」箱入り息子の恋 マシューさんの映画レビュー(感想・評価)
夏帆さんが素晴らしかったのにラストの展開が残念
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健太郎の面影を探すように、吉野家を訪ね涙する奈穂子。
ここまでは好きな世界観で良かったのに。
職場で突然大声をあげ、奈穂子の家の壁によじ登り、カエルの鳴きまね。
もうほとんど異常者じゃん。
奈穂子の父親に見つかった時には、健太郎が刺し殺すんじゃないかという展開を予想したほど。
障がい者の奈穂子を守っていけるような男気を見せつけるように、健太郎には玄関からの正面突破で奈穂子を奪って欲しかった。
最後に点字を覚え、障がい者に寄り添う姿を見せた健太郎と、その手紙を見た奈穂子の笑顔だけが唯一の救い。
映画デビュー作という星野源さんは「逃げ恥」といい、内向的な人物を演じたら流石に上手い。
そして、本作の最大の功労者は夏帆さん。
障がい者で、健太郎を一途に想う女性を見事に演じきっていた。
「海街diary」の4姉妹の中で、一番自然な演技が出来ていたのも夏帆さんだった。
大杉漣さんを始め、両家の両親を演じた役者たちも良かったから、余計にラスト近くからの展開が重ね重ね残念。
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