「「お前、バカだな」」宇宙人王(ワン)さんとの遭遇 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
「お前、バカだな」
中国語翻訳家のイタリア人女性ガイアに、ある機密の仕事の依頼が。目隠しされ、秘密警察に連れて行かれたのは、真っ暗な部屋。そこに居たのは、中国語を話す宇宙人…!
まずは誰もがコメディと思う。
何故か中国語を話す宇宙人“王さん”。(ちゃんと理由有り)
王さんの姿はチープでちょっと笑いそうになる。
そしてこの邦題。トミー・リー・ジョーンズの某CMみたい。
しかししかし!
内容はシリアスでサスペンスフルで驚かされる。
平和の為に来たと主張し続ける王さん。
秘密警察の男は、王さんが地球に来た目的は侵略だと勝手に決め付け、威圧的な態度で脅し、さらには拷問も…。
ガイアは王さんを助けようと奔走する…。
見る側もガイアと同じ立場に置かれ、秘密警察の態度にムカッとし、王さんに同情しつつも半信半疑…の緊張感を持たせる。
前半は尋問の会話劇。ほとんど動きは無いが、真相は?目的は?で引き込まれる。
そして、まさかまさかのラスト!
衝撃的な鬱展開…。
「お前、バカだな」
笑いや軽い気持ちで見るとKOされる。
無名のスタッフ・キャスト。低予算。ド派手なシーンも無い。(所々のCGは低予算なりに頑張っている)
大予算の超大作でなくともユニークなSFは作れる好例!
主演女優は全くの初めましてだが、なかなかの美人さん!
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