エージェント・ハミルトン 祖国を愛した男のレビュー・感想・評価
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悪い映画ではないですが・・・
潜入先の組織が謎の組織に壊滅させられたエージェントが、謎の組織を追う・・・と言うストーリー。
スウェーデン発のスパイアクション。
スウェーデンの映画には馴染みがありませんが、中々迫力がある映画でした。
ただ冒頭にある恋人を殺すシーンは余りにも酷く、あっさりとして、そして自首も服役もしない顛末には共感の欠片も覚えません。評点は大幅に下げざるを得ません。
それ以外の設定、ストーリーは凄く良くまとまっていて、見やすい映画だと思います。クライマックスは少しまとまり過ぎたようにも思え、インパクトが薄い印象を持ちました。
政府の諜報機関員なのにまるで単独の工作員みたい
総合:75点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )
全体の演出と活劇場面はなかなかの水準でマット・デイモンの『ボーン』の連作にも似ていて面白かった。
反面、主人公のハミルトンはスエーデン諜報部員なのにほぼ単独で行動する。組織力というのが殆ど使われることがなく、行動のためにどうやって敵の情報を得ていて誰がどのような権限で命令を出していてというのがよくわからない。しかも協力するのがスエーデンではなく何故かレバノンの工作員。だからハミルトンがスエーデン代表として一人で適当に動いているようにすら見える。外科医の話も蛇足感がある。他の質感の高さに比べて物語の出来と設定が悪い。
最善の国益
最初は誰が誰だかよく分かりませんでしたが、全体像が見えてくると、かなり凝った内容でした。スウェーデン視点でアメリカやアフリカ事情を見るのも面白いです。見覚えのある俳優は3人だけ。
主人公に孤独感と深みを与えるためなのでしょうが、恋人のことは、あんまりだろう〜!!(怒)
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