「セクシー!」ステップ・アップ4 レボリューション Blueさんの映画レビュー(感想・評価)
セクシー!
ダンスに革命(レボリューション)を起こす映画。 ありがちなストーリーと 個々の演技は 二の次。 最初から最後まで 一緒に踊って楽しむような、大げさにいうと“アート(芸術)”です。
下町育ちで フリースタイルのダンス・グループに属するショーンと プロダンサーを目指す 富豪の娘・エミリー。 住む世界が違う二人は 互いにダンスを通して惹かれ合うが エミリーの父親の開発事業計画が ショーンの住む町と仲間たちを奪おうとする…というストーリー。
ショーンを演じた ライアン・ガスマン。 どこかで見たことがあると思ったら カルバン・クラインのモデル出身。 天は二物を与えるその容姿とダンステクニック。 ずっと見つめていたいくらいに イケメン! 演技はこれから勉強してもらいましょう(笑) ライアン、応援してます。
エミリーを演じた キャスリン・マコーミック。 スタイル抜群、アメリカのオーディション番組出身らしいです。 モダンバレエのプロを目指すエミリーという役どころですが、実際は フリースタイルが似合っていると思いました。
ショーンの親友・エディを演じた ミーシャ・ガブリエル。 振付師としても活躍する彼は マイケル・ジャクソンと一緒にツアーに出る予定だったドキュメンタリー映画 『This Is It(2009)』にも出演しています。 ケニー・ウォーマルド(『フットルース 夢に向かって(2011)』)とも交流があるようで、一緒に踊っているビデオも youtubeにアップされています。 こちらも演技ではなく、ダンスを見てほしいです。
Diversity(イギリスのオーディション番組で優勝したダンスチーム)や、日体大の集団行動を想像させるような フラッシュモブ・ダンス、パルクールを取り入れたりと いろんなアイデアが詰まった構成&演出。 特に 主演の二人のダンスがとてもセクシーで、歴代の『ステップ・アップ』カップルの中でもお似合いでした。
『ステップ・アップ3』(2010)(レビュー書いてます)は ダンステクがちょっとコテコテな感じがしたのですが、今回は 監督も変わってだいぶ洗練されたような気がします。
作品自体の評価は 2.5~3.0ですが、音楽を含めたノリノリのダンスと 個人的な思い入れで 4.5。 ダンス好きな方へ、夏にぴったりな一本です。