「年金暮らしは自衛するしかない」ロンドンゾンビ紀行 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
年金暮らしは自衛するしかない
工事現場で発掘された昔の集団墓地からゾンビが現れた。
取り壊される老人ホームを救うために銀行強盗をする若者たちと老人ホームの爺ちゃん婆ちゃんに襲いかかるゾンビたち。
果たして彼らは無事に生き残ることができるのか⁉︎
爽快悪趣味胸熱ノロマゾンビコメディ。
前半までの、非常事態にどうするか?みたいな問いはラストでは本当にどうでも良くなっていた。
ゾンビとはいえ容赦なく殺していく様子をコメディ仕立てにしているので、倫理観とか気にしない人じゃないとなかなかキツいかも。
赤ちゃんボールの如く蹴り飛ばすとか、ゾンビ化した仲間の口に手榴弾突っ込んで頭吹っ飛ばすとか…人体損壊描写はかなりエグい。
また、ゾンビ映画でありながらゾンビ映画らしい緊迫感はあまり無いので、ゾンビ映画好きでそういうものを期待して観ると肩透かし食らいますよ。
私はというと、どタイプでした。
まずロメロゾンビだし、銃持った爺ちゃん婆ちゃんが最強すぎる!
老人大活躍までの道中は正直普通だけど、老人ホームに若者チームが到着してからのテンポ感といったら。
ラストの船着場のシーンの爺ちゃんカッコ良すぎて、あの展開には少し感動してしまった。
歩行器お爺ちゃんも好き。
初めはほっこり系なのに、無心で銃乱射するなんて惚れてまうやろー!
物語上都合の悪い人間は木っ端微塵に殺されて、良い奴はしっかり生き残る悪趣味っぷり。
皆さんお幸せに。長生きしてね。
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