イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男のレビュー・感想・評価
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退屈な話をよくここまで仕上げたものだと感心する映画
非常に退屈な話に違いないのだけれど、見れてしまうのは映像の力があるからでしょう。一見不要なカットがずいぶんと散りばめられているのだが、その細部には一環したこだわりが感じられ迫力がある。人が降りることで車の車体が浮くカット、猫が立ちふさがるシーン、扇風機や建物にフォーカスしていくカット、頭上から見下ろしながら寄るカット、などたくさんあるが丹念によく撮られていることが伝わってくる。
音楽のセレクトも場面場面で意外性がありとても効果的である。
ただ、退屈は退屈だ。
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