「ルーマニア人の一部とフランスとベルギーはカトリック教徒だ。」汚れなき祈り マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
ルーマニア人の一部とフランスとベルギーはカトリック教徒だ。
ルーマニアは、宗教的に『ルーマニア正教会』の及ぶ範囲は全人口の80%である。それでいて、ローマニア人ゆえに、起源はカトリック教徒である。また、ロマ族の割合もヨーロッパの中では大変に多くて、200万人いると言われる。つまり、多民族国家としての歴史は深いものがある。
とまあ細かく分析する事も無かろう。
要は、ルーマニア人のカトリック教徒やフランス人やベルギー人がこの映画を見て、どう感じるか?だと思う。結論を急いで、一言で言えば「この人達は何をやっているんだ」だと思う。つまり、『被害者(?)も加害者(?)もなにやっている?』になると思う。つまり、『この国は民主的な国家ではない』とディスっているのだ。だから、この演出家の宗教的立場が分からないと、このストーリーの主旨は分からないと思う。従って、もし仮にカトリック教徒だとすれば、明らかな宗教的差別であり、性的なマイノリティーに対する差別であり、女性に対する差別と言わざるを得ない。だがしかし、そんな事ヨーロッパの民主的な国民は知っている事で、プロテスタントの国やアメリカ、日本、北欧では興行は望めない。だから、意図的に仕組んだ演出と僕は見た。つまり、自虐的に自国のルーマニアを描く事で、カトリックの国の『資金』と『名声(映画賞)』を獲得するために仕組んだ雑言と断定する。端的な例で言えば、日本の『PLA◯75』の様な話である。だから、もし、これが我が日本であれば僕にとってトラウマになるような話だが、サスペンス性の全く無い宗教コメディとして笑う事にした。勿論、亡くなった方には冥福を祈る。
追記 『ありがとう◯トニ◯エルドマン』を引き続き見て、ハッキリした。