シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語のレビュー・感想・評価
全2件を表示
夢の中の91分
ブルーレイで見ました。
夢のような、という表現がありますがこの作品はまさに夢の中そのもののようでした。
<ストーリー ☆>
あまり惹きつけられなかったので星1つ。最後に何かあるのかと思いきや、予想していたよりだいぶ単純でした。
<キャスティング ☆☆>
知っている人は一人もいなかったけれど、パフォーマーの人たちにブラボー!と言いたい。
<画面 ☆☆>
美しく幻想的で色彩にあふれていてよかった。シルクのパフォーマンスを見たいという希望には応えてくれました。レベルの高いサーカスというのは芸術ですね。高いお金を払っても見たい人がいるのもわかります。
というわけで期待に沿ってくれたので星3つ。
違いが分かる舞台と映画。
シルクは観たことがない。だから比べようがない。分からない。
まぁでも、実際には手の届かないお高いショーがこうして
映画館で手軽に(歌舞伎上映とかねぇ)観られるのは嬉しい限り。
彼らのドキュメンタリーとかは観たことがあったので、
世界観はまぁ…きっとこうだろう、物語は…あって、ないだろうと
思っていたので、それほどの失望感はなかった。
ただ…やはり中盤は眠くなる箇所が多かったのは事実。
もしこれが舞台上で繰り広げられる人間技を超えるショーだったら、
きっと食い入るようにして観ると思う(だって圧倒されちゃうもんね)
いくら3Dでも、実際に目の前で観るのとは違って当たり前なのだ。
私は映画は大好きだが、舞台とはまるで違うものだと思っている。
舞台にはぜんぜん違う目的があるように思うのだ。
俳優や演技者がおそらくは演じる時の気合いの入れ方も違うはず。
なので…映画としての感想は難しい。
キレイでしたー!いや~すごかったです!人間業とは思えない!
くらいしかいえない^^;
一応物語はあるにはあるが、ない方に近い^^;
導入部はまぁ…あとはほぼ幻想の世界。まぁこれが凄いこと凄いこと。
でも…(コレを言っちゃあ、ですが)
冒頭の「O」という水がテーマのショーがかなり良いので、
3Dの臨場感にしても、これがピークだったかなぁ…という印象で、
あとはラストのミア(主人公)がショーに加わってパフォーマンスを
するところまで、なんかボ~っと観ている感じなのだ。
実際にショーをご覧になった方の感想を読んでも、あとは繋ぎ合せ。
といった感想が多いので、あ~やっぱりそうか、と納得至極。
確かに彼らは凄いパフォーマンスをやっているんだけれど、
そしてカメラは彼らを縦横無尽に追い、撮っているんだけれど、
それは明らかに「キレイ」の領域を超えてはいない。迫りくる迫力!!
ではないのだわ。残念ながら…。
でも仕方ないと思う。映画はやはり映画である。舞台とは違う。
舞台とは違うんだから、演出も違って然るべきなのだ。本当はねぇ。
難しい試みであると思うが、
とりあえず今作が観られたこと、シルクの世界を味わえたこと、
それを映画館で体験できたことは、映画ファンとして嬉しいことだ。
(凄いよね、命綱なしであの高さ。いや~素晴らしい!ミアを抱いて翔べ!)
全2件を表示