劇場公開日 1942年3月7日

「国や権力者に依頼されて作られた映像に芸術性などあるはずは無い。」意志の勝利 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)

国や権力者に依頼されて作られた映像に芸術性などあるはずは無い。

2022年5月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

レニ・リーフェンシュタールを凄い才能と『民族の祭典』を見た際に表した。しかし、この映画を見る限りにおいては、ヒトラーの才能の様な気がした。彼女は女優であり、ヒトラーの意思の元、女優として、監督を演じていたのではないかと思う。もっとも、彼女はそれを拒んでいたわけでは無い。そうでなければ、ヒトラーを俯瞰したような映像は取れなかったと思う。国威発揚を促そうとする者に個人の個性などあるはずもなく、必ず、権力者や国の意思があるのである。レニ・リーフェンシュタールは当初才能があったのかもしれないが、ナチス政権に完全にその才能を吸い取られてしまったと言える。どう見ても、薄気味悪い映像である。
国や権力者に依頼されて作られた映像に芸術性などあるはずは無い。

When I am 75♥️