「ウシとリンゴと戦争と」話の話 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
ウシとリンゴと戦争と
ユーリー・ノルシュテイン監督作六本目。
監督の集大成。
鑑賞した全5作の要素を少しずつ取り入れていて、5本の中で最も難解で不気味な30分。
タイトルの通り“話の話”。
監督自身の幼少期の記憶を反映しているそうで、3つの物語を繋ぐストーリーテラー的なオオカミは、きっと幼少期の監督なのでしょう。
この話の中の3つの話。
ないようなあるような。内容がないようなんて…
人々の高揚感、戦争、童話的世界、男と女、光と闇、まさにまとめの6本目に相応しい。
光る紙に手を触れ、横の男性がニヤリと笑い、逃亡→赤ちゃんの流れは本当にホラーだった。
木の葉の落ちた池の魚は『霧の中のハリネズミ』の答えだったのか。
わからないからこそ考え深みにハマる。
考えれば考えるほど面白くなっていく『劇場版 バーニング』のような作品。
何故か共感してしまう自分もいたりいなかったり…
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