メガゾーン23 IIIのレビュー・感想・評価
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メガゾーンが再起動する日は…
『メガゾーン』劇場版第3作目にして最終章。
元々2部作のOVAだったものを、一本化して劇場公開。
設定もキャラも初期とは違うが、ちゃんと地続きの続編になっている。
メガゾーンの地球帰還から数百年後。
コンピュータ“SYSTEM”が人々や街中を全管理する“エデンシティ”。
かつての人類の過ちを繰り返さない為ではあるが、それは新たな脅威と支配でもあり。
シティを統治する情報監督局“E=X”と抗う民間ゲーム会社“オレンジ”の争いが勃発。
天才ゲーマーのエイジ・タカナカはその戦禍に巻き込まれ…。
『PARTII』のラストの後、人類は平和に暮らしていると思いきや、バハムートが一部の権力者に変わっただけで、結局やってる事は同じ。歴史は繰り返す皮肉と言うべきか。
ストーリー設定や展開、登場キャラの配置もただ新たに変えただけの感。オリジナリティーに乏しい。
後編で“ヘブン・プロジェクト”なる恐るべき計画が始動されるも、いまいち盛り上がらず。
主人公エイジの名字、イヴの登場、省吾も意外な形で…とファンには堪らないだろうが。
スタッフもまたまた一新。監督は後に『APPLESEED』などで3DCGアニメやSFアニメに才気を振るう荒牧伸志。彼ならではのメカニック・センスは冴えを見せ、高岡早紀が歌う歌も悪くはないのだが、後は…先述の通り。殊更『PARTII』の後だとインパクトにも欠けた。
本作の後、更なる続編の企画も上がったそうだが、実現ならず。
日本のアニメーション技術は格段に進歩。
今ならどんな『メガゾーン』になるだろうか…?
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