劇場公開日 1949年6月28日

グッドバイ(1949)のレビュー・感想・評価

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5.0戦後間もない1949年日本に作られたモダンな喜劇

2020年7月25日
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鑑賞方法:映画館

『女性操縦法 “グッドバイ”より』

四つ又をかけているプレーボーイの雑誌編集者が、田舎者の女性をレディに仕立てて、妻と偽り、別れ話に使うことにしたが、後半にどんでん返しが・・なんせ69分の映画なのでテンポ良くザクッと進み、ギャグも快調でラストもきちんと伏線回収している。

高峰秀子の変身振りも笑える。デコちゃん恐るべし。名優森雅之こコミカルなコンビも快調。

この2人が5年後に成瀬巳喜男の超名作「浮雲」の腐れ縁ドロドロ男女を演じるのも驚愕。

敗戦から4年後の銀座和光付近や九段下の皇居の堀周りにオープンカフェ風のレストランがあったりと、当時の風景は古い日本映画ならでは、景観。

キャバレーや街角のセットは、なんだか安普請で微妙な出来だか、逆にシンプルでモダンに見えるから不思議だ。

監督の島耕二作品を最初見たのが、日本初のカラーで撮影されたSF映画『宇宙人東京に現わる』なので、そのSFセンスの無さに驚愕してしばらく敬遠していたが、 1939年から監督として活躍して叙情的な作品からヒットした音楽映画など量産したウデのある職人と再認識

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