アイ・ラブ・ユウ(1959)
劇場公開日:1959年8月23日
解説
馬場当の原作を「幸福な家族」の松山善三が脚色し、「頑張れゴキゲン娘」の古沢憲吾が監督した青春喜劇。なお、封切が前後したが、これが古沢監督の第一回作品である。撮影は「私は貝になりたい」の中井朝一。
1959年製作/80分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1959年8月23日
ストーリー
巣鴨のとげぬき地蔵境内、神崎葬儀店の主人庄助は地蔵のお尻を撫でまわしている娘と知り合った。娘は紅子といい、製薬会社の宣伝ガールで、縁遠いので御利益にあずかるために来たのだ。庄助に息子がいると聞いて大喜びだった。しかし、その息子福一は、菓子屋万機庵の娘・泉と相思相愛の仲なのである。庄助と万機魔の主人寅雄は仲が悪い。泉には、親同士で決めた成願寺の若僧・録木がいる。録木は、パット・ブーンのファンで、水色のパンツをはいているというモダン坊主である。紅子は福一に熱を上げはじめた。録木は、“アイ・ラブ・ユー”と泉に求婚した。泉は福一のことを打明け、日の出湯の圭子が録木を好きだと言った。--録木の父・録林が死んだ。録木はお経をあげていたが、墓地で泉と福一が逢びきしているのを見、決闘を申しこんだ。が、泣いて止める泉に、二人はやむなく和解した。福一は日の出湯で寅雄に会った。二人は湯槽の中でやり合い、寅雄は失神して家へかつぎこまれた。福一を泉にとられ逆上した紅子が飛びこんで来た。もとはと言えば、庄助が泉を福一の妹だと偽ったのが原因なのである。泉と福一は家出を宣言した。困った庄助は、寅雄に自分から口を聞く決心をした。翌朝、庄助と寅雄はバツが悪そうに言葉をかわしていた。これを見て、福一は泉の許へ駈けて行った。日の出湯では、録木と圭子が仲よく浴場を洗っていた。