劇場公開日 1959年4月5日

「まり子自叙伝花咲く星座」まり子自叙伝 花咲く星座 さちさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0まり子自叙伝花咲く星座

2024年10月19日
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貧しい少女時代を過ごした、歌の上手い娘、まり子が 歌手を志して、雨にも負けず、風にも負けず、 ついに歌手デビューするまでを描いた ミュージカル風のサクセスストーリーです。 冒頭から、懐かしい旧宝塚劇場の全景が写り、 心は既にわくわくし、映画の中にす~っと入っていきました、 オープニングは、まり子が、日劇の舞台で 生い立ちを歌で綴りながら、映画の進行をしていきます、 ♪~蒲田で生まれ~♪~大阪に行って~♪~ 場面は、貧しい少女時代にバックフィーチャーし、 母親との死別から、産婆に預けられた不遇時代、 父と兄と宮城千鶴子一座を組んでのドサまわりと 苦境時代のエピソードを織り込みながら、 展開していきます。 まり子のくったくのない笑顔と天性の明るさが スクリーンいっぱいに広がり、 歌って踊る、彼女の魅力がはちきれんばかりに 溢れていました。 劇中劇で披露される、まり子の大劇場のデビュー作の 作、演出は菊田一夫で、懐かしい菊田一夫の顔も見られました、 また、舞台を演出する姿も映し出され、 彼の演出姿を始めて見ました。 懐かしい日劇の大階段の舞台で踊るまり子のバックダンサー達は 大、大、大先輩の日劇ダンシングチームの人達で 目を凝らして、見入ってしまった。 池部良がまり子とコミカルなダンスも披露して びっくりです。 製作の山本紫朗は、日劇の舞台の製作もしており、 かつて、宮城さんを、 日劇の「春の踊り」のゲストに出演させています。 私事ですが、宮城さんとは、この「春の踊り」でも 一緒に出演し、また名古屋の名鉄ホールで 伴淳三郎さんと宮城さんの芝居でもご一緒しました。 共演人の錚々たるメンバーに狂喜し、 まり子さんの懐かしい舞台姿に心酔し 日劇の舞台に、感涙し、 あまりに、思い入れの多い映画に 鑑賞後は、しばらく感傷に浸ってしまいました。 ★★★

さち
さちさんのコメント
2024年10月19日

2007年、10月2日、ラピュタ阿佐ヶ谷で鑑賞しました。

さち