脱衣室の殺人
劇場公開日:1958年11月22日
解説
日米映画が警視庁の協力を得て製作する犯罪シリーズの一篇。脚本は柳館雅章・高木敬、監督・沢賢介、撮影・上原雄二、「脱線三銃士」の左京路子に、大塚周夫・飯田覚三・多摩桂子らが出演している。
1958年製作/43分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1958年11月22日
ストーリー
キャバレー“スペード”のナンバーワン・信子がロッカーを開けた途端、その中から女給・夕子の硬直した死体がころがり出た。事件担当となった谷、石井の両刑事は、早速捜査を開始した。その結果、ロッカーの合鍵が支配人の金庫にあり、しかもこの金庫の開け方を知っているのは、被害者・夕子だけであり、夕子と支配人とは特別の関係にあったことが分った。その上、夕子と信子は競争相手で、事ごとに反目し合っていたということだ。刑事らは一応信子の線を固めようとしたが、はっきりした手がかりは掴めなかった。--ある夜、アクロバットの踊りが最高潮の時、天井から補助ライトが落下し、女給・昭子のそばで砕けた。失神した昭子を、ボーイの片森が宿直室に運んだ。昭子は何者かのためにガス栓を放出され、意識不明となったが、危ういところを救われた。谷刑事はライトマンの田中を殺人容疑者として逮捕した。--落着してホッとした女給やボーイたちの前に現われた谷刑事は、石井刑事が数占いの名人だから、みなの明日の運勢をみて貰ったらどうかと提案した。全員、紙に数字を書いて出した。谷刑事はその一枚を見、それを書いた片森に手錠をかけた。片森の紙には、ロッカーの合鍵がしまってあった金庫のダイヤル番号が記されてあったのだ。片森は夕子に言い寄っていたが、相手にされず、殺したのだった。二人のいきさつを知っている昭子が告口するのを怖れ、昭子をも殺そうと計画したのであった。