恋は異なもの味なもの
劇場公開日:1958年4月1日
解説
「乾杯! 見合結婚」の長瀬喜伴と津路嘉郎のオリジナル・シナリオを、同じく「乾杯! 見合結婚」の瑞穂春海が監督、「サザエさんの青春」の遠藤精一が撮影した下町喜劇。出演は「口から出まかせ」の森繁久彌、津島恵子、「大当り狸御殿」の雪村いづみ、それにN・D・Tの重山規子、日守新一、藤木悠、高橋とよなどが出演している。
1958年製作/96分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1958年4月1日
あらすじ
寄席「寿亭」の主人仙介は、五年前に妻に死なれ、一人息子幸介は渡仏、今はその許婚者咲子と、外国人商社に勤める幸介の妹光代を相手に暮している。仙介の相談相手は鰻屋「しのぶ」の主人繁三、二人は光代と繁三の甥新太郎を結婚させようとする。ところが当の二人は、親達が勝手にきめた縁談だと大憤慨、意気投合してしまった。たまたまその時、繁三の女房おかつは、夫の浮気相手弘子の存在をつきとめ、ここに「しのぶ」の従業員による女主人同情ストがはじまった。困った繁三は咲子を仲裁におかつと和睦、身ごもっている弘子の子供を引きとって彼女と手を切る決心をしたものの、その子がとんだ種ちがいとわかり、呆然とするやらガッカリするやら、スト事件も無事解決した。その頃、パリの幸介から、咲子との許婚を取り消してほしいと云って来る。困惑する仙介と傷心の咲子だったが、実のところ新太郎がほんとうに心を引かれるのは咲子であった。それを知った光子は、いさぎよく身を引き、二人の仲を取りもってやる。咲子も、許婚者という古い座から解放され、目出たく結婚式へとゴール・インした。二人が手をたずさえて、新太郎の任地仙台へおもむく日、光子ははじめて味う甘い青春の悲しみに、陸橋の上から去って行く汽車を見送っていた。
スタッフ・キャスト
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繁三(鰻屋しのぶの主人)森繁久彌
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光子(寄席寿亭の娘)雪村いづみ
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咲子(寿亭のお茶子・仙介の息子の婚約者)津島恵子
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仙介(寿亭の主人)日守新一
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貞志(若い講釈師)一竜斎貞鳳
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源さん(寿亭下足番)田武謙三
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時子(寿亭お茶子)河美智子
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おかつ(繁三の女房)高橋とよ
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新太郎(繁三の甥)藤木悠
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弘子(ダンサー)重山規子
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女給仕向井正江
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女医三條利喜江
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竹さん(しのぶの鰻さき)田中志幸
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定さん(しのぶの鰻さき)露木清
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政吉(しのぶの出前持)倉橋仙吉
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春子(しのぶの女中)菅井きん
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うめ子(しのぶの女中)塩沢とき
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あき子(しのぶの女中)歌川千恵
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よし子(しのぶの女中)出雲八重子
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講釈師一竜斎貞丈
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時計屋の主人坂内英二郎
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小僧留吉田中章三
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小女(そばや)背山哲子
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陽子木村俊恵
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光子の友人A氏家真紀
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光子の友人B光丘ひろみ
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デパートの女店員綾川佳子
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郵便配達須永康夫
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女連れの客田辺元
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