坊ちゃん天国

劇場公開日:

解説

“坊ちゃん”シリーズの第四作で、「新妻の実力行使」の近江俊郎が原作を書き(小説の泉所載)深松晶秀と共同脚色、自ら監督したライト・コメディ。撮影は「飛竜鉄仮面」の杉本正二郎。主演は「新妻の実力行使」の久保菜穂子、「ひばりが丘の対決」の高島忠夫。それに清川虹子、三木のり平、江川宇禮雄、古川緑波、市村俊幸らのヴェテラン。

1958年製作/60分/日本
劇場公開日:1958年1月3日

ストーリー

日米大学の音楽部のキャプテン忠彦には、学生仲間でファッションモデルのアルバイトをしている恋人秀子がいる。彼女の父湯留川博士は強力男性ホルモン剤の発見に熱中していたが資金が続かず、秀子も心を痛めていた。或る日敵会社トッカン製薬の社長はショウで秀子を発見、彼女を宣伝に使って新薬を売出そうと考えた。彫刻家大和露壇の名をかたって、秀子をモデルに使いたいとおびきよせ、あやし気な振舞に及ぼうとする社長の魂胆に気づいた秀子は、危いところを逃れた。一方父のためになんでもやると言っていた秀子の身を案じて、忠彦が本物の露壇のところへ来てみると、少々よろめいて、露壇の家へ時々やって来る母のたか子夫人とばったり顔を合せてしまった。やがて全世界初の最高ホルモン・ミサイルXが完成、その完成祭りが行われることとなった。しかしその当日、予定した歌手たちは、詐欺にかかって来られないことが判明、場内騒然とするうち、秀子の機転で日米大学音楽部員が応援にかけつけた。やがてショウは最高潮、忠彦の唄声にききほれる観客、そして感謝と幸福の涙をたたえた眼差で忠彦をみつめる秀子の姿があった。

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