強情親爺とピンボケ息子
劇場公開日:1957年7月9日
解説
「強情親爺とドレミハ娘」の続篇。スタッフは前作と同じく配役も前記三人を追加、三太与太者、田貫(土建屋)の三人を除いて全く同じ。当初のタイトルは「強情親爺とウェット息子」。
1957年製作/55分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1957年7月9日
あらすじ
しげ子の吹き込んだレコードは仲々好評で、金五郎もこのところ仲々のご機嫌。だがある日いつものように甘納豆屋の源さんとのヘボ将棋に勝ち、義太夫を唸りながら意気揚々と家へ帰って来ると、つい先程食逃げがあって警察へ突出したが、その老人こそ昔この辺の大店阿波屋の旦那らしいという。戦後税金のかたに土地を没収されて無一文になり、以来行方不明になっていたのだ。かつて阿波屋に大変世話になった金五郎は、慌てて警察に飛んで行き店に連れ帰った。そして、町内で昔世話になったものたちの貯金を集めて空地に阿波屋の家を再建することに、みんなで決めた。ところが、この空地を悪徳区会議員ニコポン堂が狙っていた。彼は何も訳を知らないジミー・カーチスという外国人をそそのかしてジミーの名義で土地を買わせ、キャバレーやホテルを建て、一もうけしようと企み、作業員たちを空地にやってそこにあるブランコやスベリ台をこわし始めた。これを知って金五郎は町内一同を引連れるとその空地に坐り込みを始めた。そんな時、しげ子の恋人牧野が金五郎を訪れしげ子と結婚させてくれと頼んだが、金五郎は大切な娘をそう簡単にやれぬと突ぱねた。そこでしげ子と牧野は許しが出るまでと金五郎の前に坐り込みを始めた。そのうちに空地も白々と夜が明けて来た。金五郎は正座したまま動かぬ二人の真剣さにとうとう根負けして、二人の仲を許してしまった。偶然、翌朝牧野とジミーが学校時代同期だったので、訳を聞いたジミーはあっさりニコポン堂との契約を断り、すっかりしょげるこコポン堂を尻目に、その空地を阿波屋に譲り渡すことにした。万事めでたし、めでたしの中に、ダイ吉、ハツ助の車に大きな荷物を乗せ、嬉し気に新婚旅行に出掛けるしげ子と牧野の姿が見られた。
スタッフ・キャスト
-

金五郎(寿司金)柳家金語楼
-

しげ子(娘)ペギー葉山
-

サブちゃん(出前)有島一郎
-

町子(女中)若水ヤエ子
-

お清(女地主)森光子
-

牧野(しげ子の恋人)小原新二
-

源さん(豆源)海老江寛
-

京子(しげ子の友人)小桜京子
-

幸子(カナリヤの女給)環三千世
-

ダイ吉(浪花屋運送店)中田ダイマル
-

ハツ助(浪花屋運送店)中田ラケット
-

依田(ニコポン堂)横山エンタツ
-

万吉(煙草屋)湊武雄
-

勝助(魚勝)大仲通弘
-

新ちゃん(仕立屋)大辻三郎
-

吉ちゃん(三味線屋)鈴木淳雄
-

八百屋檜功
-

中華料理梅若礼三郎
-

洋品店吉川雅恵
-

丸山理髪店川上健太郎
-

隠居関根永三郎
-

お染(源さんの女房)花柳かつ子
-

ジミー・カーチスE・H・エリック
-

巡査石田茂樹
-

阿波屋の旦那荒木忍
ゴジラの逆襲