駅馬車襲わる
劇場公開日:1957年2月20日
解説
“キング”連載、村上元三原作、“雪騎士”の映画化。北海道の荒野を舞台に青年新聞記者が活躍する恋愛活劇篇。脚色は「恐怖の空中殺人」の高岩肇、監督は「君を愛す」の田中重雄、撮影は「滝の白糸(1956)」の長井信一。主な出演者は「続・銀河の都」の根上淳、高松英郎、「スタジオはてんやわんや」の品川隆二、「誰かが殺される」の川上康子、「編笠権八」の近藤美恵子、「いとはん物語」の矢島ひろ子、「続・銀河の都」の南左斗子、小堀明男、ほかに見明凡太朗、石黒達也など。
1957年製作/92分/日本
劇場公開日:1957年2月20日
ストーリー
明治も初期の北海道は利権屋や山師の群が狼娘のごとく雲集する殺伐の地であった。その頃東京のT新聞記者伴野勝馬は、偶然通り掛った石井藤七の邸で起った殺人未遂事件の巻添を食ってしまう。事件の内容は、かねて北海道開発に尽力しつつも、開拓吏庁の権力をかさに着た石井藤七の悪企みにひっかかり、ある漁場で利権から多数の死傷者まで出した事件の首謀者として投獄されたことに始まる。私憤と公憤に怒り立った友之丞は、仮出獄の日に藤七を襲ったのだった。だが直ちに警察に捕えられた友之丞は、汚名をそそげぬ無念さに歯がみしつつ、娘品子に見守られて病死した。この頃、北海道の新聞記者が主催した北海道の乱状を訴える演説会も藤七の雇った暴力団に襲われた。勝馬は持前の正義感から、問題の地へ取材に向ったが、札幌に向う駅馬車が小樽の監獄を脱走した囚人達に襲われ、同乗の藤七の腹心の官史が殺され持っていた政府の土地払下許可書が奪われる事件が起きた。囚人の中に、父の汚名をそそごうと藤七を狙う友之丞の息子千代蔵がいた。札幌で、開拓使庁首席書記として着任早々懐柔策に出た藤七を拒絶した勝馬は、芸妓姿の品子を見出す。彼女も身をやつして藤七をうかがっていたのだった。料亭を出た勝馬は、千代蔵をみつけ忠告しようとしたが、追われる身の千代蔵は逆に斬りかかる。勝馬は負傷しつつも、友之丞を神のごとく慕うアイヌの酋長ヱラマンテの許へ身を潜めろと助言して逃す。許可書を失った藤七はヱラマンテのアイヌ集落を、脱獄囚隠とくを口実に占拠しようと企てた。これを知った勝馬は、千代蔵の恋人チプを伴い集落へ急行したか、集落は巡査に包囲の上、火がかけられていた。千代蔵を探す勝馬の前に現われた藤七は、勝利は俺のものだと銃口をつきつける。だが間一髪、千代蔵の狙撃で藤七は倒れた。駈けつけた巡査らの発砲の中に、千代蔵は品子を頼むと勝馬に言い残し、チプと相抱きつつ激流の中に姿を没して行った。
スタッフ・キャスト
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伴野勝馬根上淳
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由木千代蔵品川隆二
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由木千代蔵の妹品子近藤美恵子
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父友之丞石黒達也
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和賀源五郎高松英郎
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羽鳥玄記見明凡太朗
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チプ川上康子
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チプの姉ケラ大浜千鶴子
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父ヱラマンテ河原侃二
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お初矢島ひろ子
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およし南左斗子
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石井藤七小堀明男
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大沢駒之助三島雅夫
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大迫剛守田学
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松岡警部補小原利之
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時田杉田康
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戸来夏木章
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記者山本丸山修
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藤助飛田喜佐夫
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甚太小山内淳
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弁次郎伊達正
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沼田警部川島祥二
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舶来鉄泉静治
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石井邸執事山口健
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開拓使庁小使小杉光原
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東亜新聞社小使ジョー・オハラ
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巡査A原田玄
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巡査B谷健一
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アイヌの若者月田昌也
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札幌新聞記者遠藤哲平
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大黒屋の酌婦A竹里光子
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大黒屋の酌婦B真杉美智子
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大黒屋の酌婦C藍三千子
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大黒屋の酌婦D花村泰子
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大黒屋の酌婦E鍵山寿子
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札幌の巡査A早川雄二
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札幌の巡査B津村雅弘
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医者南方伸夫