頑張れゴンさん
劇場公開日:1956年4月19日
解説
スポーツ・ニッポンに連載された宮本幹也の同名の原作を「青春をわれらに」の笠原良三が脚色、「鼻の六兵衛」の津田不二夫が監督する明朗現代劇。撮影は「まぼろし怪盗団」の小西昌三。主な出演者は「隠密七生記(1956)」(一・二部)の大友柳太朗、「げんこつ社員」の三条美紀、「雪崩(1956)」の星美智子、花澤徳衛、「長脇差奉行」の進藤英太郎、浦里はるみなど。
1956年製作/82分/日本
劇場公開日:1956年4月19日
ストーリー
外科医島権之助、通称ゴンさんは生来ののん気者。恩師の長谷川病院長を訪ね海南市に来たが、土地の貸元長谷川一家の乾分斎田に喧嘩の助っ人と間違われたのが縁で、一家の姐御お雪と親分乾分の盃を交わした。翌日、お雪と縄張りを見回るうちに相手貸元の越前一家と出会い、持前の怪力で乾分達を眠らせたところで目的の長谷川院長に見つかり病院に連れ込まれた。ここでゴンさんが与えられたのは、恩師の一人娘桃子のジャジャ馬馴しと、町のダニ越前一家の鎮圧。その夜、越前一家招待の親睦会に出席したゴンさんは眠り薬を飲まされ、その隙にお雪も越前一家に捕われナイトクラブ極楽に運び込まれた。越前の妾の娘安芸代の助けで親睦会場を危うく脱出したゴンさんは極楽に行き、お雪を助けようとして又も越前の奇襲で海に投込まれようとするところを極楽のマダムおけいに救われた。だが一目惚れしたおけいはゴンさんに手練手管の数々。これに対抗して桃子も昼寝和尚の寺にゴンさんを呼びつけ結婚を迫り、安芸代までが寺に駈けつける始末。ゴンさんも万策つきたが、昼寝和尚の計いで脱出、その途中斎田に逢って、お雪が越前の土蔵に閉じ込められていることを知った。ボスの本処に現れたゴンさんと越前の身内との間に忽ち大乱闘が始まったが、その隙にお雪は越前の自動車で連れ去られた。後を追ったゴンさんは防波堤で越前を組みしき、越前も遂に前非を悔いた。ゴンさんの胸にお雪が飛込んで来たが、駈けつけた桃子、安芸代、おけいに気づくと、お雪にこだわって三人を見殺しにはできないと、やにわに一方へ逃げ去った。それをまた四人の女性が追って行った。