劇場公開日 1955年4月24日

薔薇いくたびかのレビュー・感想・評価

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4.5若尾文子が綺麗なロマンチック恋愛もの

2024年7月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

初見は2013年にVHS鑑賞だったので、約11年ぶりに購入DVDで鑑賞。
やはり映像が鮮明で、「こんなに超大作だったのか!」ということに感服した。
VHSのたぶんボンヤリしていた映像では気付かなかった点が多々あった気がした。また、けっこうな感動作でもあった💗
観直して良かった衣笠貞之助監督の佳作✨

古いしきたりや考え方に縛られながら愛を感じ続ける男女(若尾文子、根上淳が主演)によるスリリングなロマンティックな映画。すれ違いものの要素もあり、「結婚は純潔が前提」という時代のドラマ。衣笠貞之助監督作品。

上野の芸術大学の入試場面から始まり、若尾文子は受験番号=117番の受験生。
119番の受験生(南田洋子)と知り合いになるが、お互いの合格までは名前や住所の交換せず番号で呼び合うことにする。そこに、119番の兄(根上淳)が車で現れて、117番と兄の相思相愛が始まる。ただし、お互いの名前も住所も知らずに…。

その後、なかなか会うことができなかったり、すれ違ったりすることが続き、兄は親友(菅原謙二)に「117番なんて、名前も住所もわからない。夢のような話だよ」と言われ、117番は地元のしきたりの「足入れ」=「結納とともに事実上の結婚候補として、夫候補の家に住まうが、嫁失格となると結婚はされずに返される」に縛られて、嫌々ながら市岡家(船越英二)のところに3日間だけ行ってしまった。
そして、運命の二人(若尾文子と根上淳)は再会する。二人が車で出かける場面を、二階の物干し場から見下ろす母親視線の俯瞰ショットが衣笠監督うまい。
この「足入れ」が問題となり、破談寸前。
クライマックスの京マチ子や長谷川一夫の「本当の愛情とはなにか」についての言葉は、物語を引き締めて、いい感じである。

しかし、改めて本作を観直すと、京マチ子も若尾文子のピアノの先生役、田舎の友人=山本富士子、市川雷蔵や勝新太郎などはチョイ役で出演するなど、全編にわたって「大映オールスターキャスト」と言って良い映画。さすが大作だけあって、製作も永田雅一。

若尾文子は、とても若くて、非常に綺麗😍💕
服もオシャレで、相変わらず「美しい声」にしびれる作品であった。

<映倫No.1754>

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たいちぃ