「"巨人軍よ紳士たれ"」不滅の熱球 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
"巨人軍よ紳士たれ"
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伝説の大投手沢村榮治物語。
沢村榮治に池部良。後に結婚する女性に司葉子。友人で女房(捕手)役に千秋実。当時の巨人軍監督藤本には笠智衆とゆう配役。
流石に現役当時の沢村榮治は知らないが、残された連続写真の投球フォームを知る範囲に於いて、主演池部良の投球フォームはかなり沢村榮治のフォームに近い。
この辺りは流石。池部良のダンディズムと相まって、かなりモダンな沢村像になっている。
また、野球ファン。特に巨人軍のファンならば、当時の有名選手である、吉原・川上・千葉・平山・中尾等本人では無いが登場するし。宿敵阪神側では藤村・影浦等の名前がポンポンと飛び交うので、眼が離せない。
戦地に赴く沢村榮治を、宿敵阪神ファンが詰め掛けた甲子園球場で送り出す場面は感動的だった。
戦地で負傷し帰還後に結果が伴わず、ファンから罵声を浴びる沢村。
ロッカールームに於けるいざこざを、親友千秋実が仲立ちする場面。笠智衆がみんなを前にして語りかける場面こそ、“巨人軍は紳士たれ”を始めとする。球界の名士を自認する巨人軍の歴史を垣間見る様で、この場面もまた感動的でした。
そして立ち直り、晴れて結ばれた2人。子宝に恵まれる場面も感動的だったのだが…。
最後のラストシーンも、《伝説の大投手》に相応しい幕切れ。何度となく目頭が熱くなった。
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