劇場公開日 1953年

アナタハンのレビュー・感想・評価

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2.5本当にあった「アナタハン島の女王事件」

2024年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

寝られる

ハリウッドで映画化されてヒットしたが日本では当たらなかった、とフライヤーに書いてあるがそうだろうなあと思った。92分だけれど間延びしていた。アナタハン島に流れ着いた者は日本語で話しているがそれにかぶせて英語のナレーションが入る。その英語ナレーションが全知の語り手なので、孤島に残った日本人がまるで実験動物で上からの目線で俯瞰しているような物言いで何だか不自然で不快だった。それに登場人物の心、言葉、行動の動機といったものに関心が払われていなかった。7年も絶海の孤島に居た割には皆こぎれいだった。ケイコを巡って男達は確かに複数死んだが、元はピストルを所持した者が力を持ったという流れだ。ケイコが君臨していた訳ではない。ピストルで撃たれたら殺される。ケイコは生命力に溢れ生きたかった。だから、男達だけは日本が戦争に負けたことを最後まで信じず米軍機が撒いたチラシも信じなかったがケイコは信じた。そして残った男達を日本に家族に戻したのはケイコ=女王蜂の力だった。

おまけ
今もよく知られている(私も好きな)沖縄のつんだら節を島で皆が三線弾きつつ歌い踊る場面は好きだ。沖縄出身の人が多かったんだろうと思った。伊福部昭の音楽目当てだったので少し残念だったけれど。

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talisman

3.0記録映画としての価値が高い

2024年3月26日
PCから投稿

この映画は「島に残された33人のうち、女性1人、男32人で女性をめぐって殺し合いが起きた」という実際の事件が元になっています。

この映画自体は淡々と物語が進むあっさりとした映画ですが、この映画の最大の見どころは1953年に作られたということでしょう。
なぜなら同じ題材で作られた映画は他にありますが、新しい作品だったりします。

元の事件が1945年から1950年にかけて起き、この映画は1953年に作られています。
なのでそれだけでも非常に価値があります。

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