怪談五十三次
劇場公開日:1960年8月7日
解説
「旗本退屈男 謎の暗殺隊」の結束信二の脚本を、「照る日くもる日(1960)」の内出好吉が監督した明朗時代劇。撮影は「遊侠の剣客 片手無念流」の森常次。
1960年製作/86分/日本
原題または英題:The Weaker Sex
配給:第二東映
劇場公開日:1960年8月7日
ストーリー
江戸の飛脚屋江戸屋から京に向けて浩太と浩助のあわてん坊コンビが出発した。唄がうまくて、男っぷりがいい。見かけはのんきだが、京都所司代青葉藩存亡の鍵をにぎる、江戸屋敷用人木村弥左衛門からの密書をあずかっていた。大熊団右衛門と名乗る豪傑風の武士を加えて出発したが、青葉藩江戸家老三原弾正配下の荒木田、赤堀一味の刃に追われ、道中師長次、おえん達に密書を狙われ、団右衛門は役に立たず、さんざんな旅だった。一方お家乗っとりの陰謀を秘めた連判状を弥左衛門と腰元芳乃に盗まれた弾正は弥左衛門は斬ったが芳乃に逃げられ、あわてた。自ら江戸を発って荒木田一味に采配を振い、浩太と浩助の後を必死に追った。二人の身を案じてにわか旅に出た、浩太の妹お咲を先頭にした娘たちグループの中に、芳乃が飛び込んだ。長次に密書をスリ盗られて青くなった二人は、田舎の古寺でニセやくざに乱暴されているおえんを救い、密書は無事に戻った。しかも、ニセやくざを退治したことから、土地のやくざは大喜び、二人は神様のようにまつりあげられた。京もま近くなった頃、弾正一味は、お咲グループの中に隠れた芳乃を見つけた。刀を抜いたとたん浩太、浩助が現われ、大立ちまわりになった。団右衛門、長次、おえん、と皆かけつけた。密書をもった浩太は京に急行した。おえんは一味の刀に傷ついたが、飛脚屋とは思えぬ浩助の大奮闘で荒木田は倒れた。京都所司代邸で浩太、芳乃、団右衛門は、弾正と対決した。その時、彼方に江戸北町奉行・花咲備前守が現われた--。
スタッフ・キャスト
-
浩助高田浩吉
-
浩太里見浩太朗
-
江戸屋善兵衛渡辺篤
-
お咲花園ひろみ
-
作兵衛杉狂児
-
三吉時田一男
-
大熊団右衛門坂東好太郎
-
木村弥左衛門有馬宏治
-
芳乃中里阿津子
-
はやての長次品川隆二
-
おほほのおえん雪代敬子
-
三原弾正原健策
-
荒木田一角小林重四郎
-
赤堀登之助月形哲之介
-
大村重兵衛近江雄二郎
-
川田陣平川本治正
-
森山三五郎加藤浩
-
お有美三原有美子
-
お圭舟橋圭子
-
お鮎上津原鮎子
-
お淳水木淳子
-
お富士富士薫
-
お光光美智子
-
お京三井京子
-
親不知の丑造阿部九洲男
-
まむしの銀次吉田義夫
-
暴れ駒の武五郎星十郎
-
お梅月笛好子
-
百姓団徳麿
-
女房大江光
-
五助島田秀雄
-
もみじ屋の女中滝千江子
-
質屋の老婆岡島艶子
-
茶店の親爺田中忠三郎
-
人足古石孝明
-
善兵衛の妻明智八百栄
-
藤川隼人藤川弘