海蛇大名

劇場公開日:

解説

柳川真一と梅谷卓司の脚本を「透明天狗」の弘津三男が監督した、島と海とを背景にした娯楽時代劇。撮影も同じく「透明天狗」の牧浦地志。

1960年製作/75分/日本
配給:大映
劇場公開日:1960年6月26日

ストーリー

本邦西南端の黒潮列島の一つ奈美島。豪族西銘志馬之介は本島の城主松下監物に襲われて討死、海蛇の秘宝を奪われた。七年後、遺児の十郎、八郎兄弟は、生残りの部下とともに復讐の機会を狙っていた。その頃、奈美島では不思議な噂が立っていた。沖合に人魚が出没するというのだ。一夜、八郎は夜釣りに出かけたが、たまたまその人魚と出くわした。二人は恋におちた。が、その人魚は仇松下監物の娘汐姫だった。彼女は、家老松下帯刀が子の与四郎との縁組を強要するので逃げ出したのだという。ある夜、監物の部屋へ忍びこんだ男があった。関隼人という元監物の家来だった。彼は意外なことを語った。七年目前、海蛇一族襲撃を画策したのは帯刀であり、途中でその奸計を見ぬいた隼人は、海蛇一族の財宝を鳥帽子岩にかくして松下藩の名誉を守ってきたのだという。八郎と汐姫の密会を見た海蛇一族の岩介が誤解したた。裏切り行為だと兄の十郎に告げ、処刑を迫った。十郎は八郎に言った。「あの岩をめざして歩け、岩を過ぎたら三発射つ。もし弾丸が当らなかったら、どこへでも行け」--岩を過ぎた八郎の背後から、銃声が轟いた。一発、二発。が、八郎は歩き続けた。その時、一族の長三宅左衛門の娘和江が走り出した。彼女は倒れた。八郎をひそかに愛していた和江は、八郎の身代りとなったのだ。十郎は八郎を許した。海蛇一族は帯刀一味を倒し、復讐を遂げた。数日後、和江の墓標に花を手向ける八郎と汐姫の姿が見られたのだった。

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