地図のない町のレビュー・感想・評価
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社会派映画+サスペンス
貧しい人々が住む町での立ち退き問題で善人たちと悪人たちが対立して「正義とは?」を考えさせられる社会派映画的な前半から、殺人事件が起こって「いったい誰が殺したのか?」というサスペンス映画的な後半へと盛り上がって行く中平康監督作品。
戦後の混乱以降ずっと貧しい人達が住んでいる吹き溜めのような町がある。その町を再開発して儲けようという梓組というヤクザ崩れっぽいワルたち。その梓組のボス=滝沢修はハマリ役(笑)
貧困者の代表的存在は医者2人(宇野重吉、葉山良二)であり、途中途中で、吉行和子が集団レイプされたり、医者(葉山良二)の元カノ(南田洋子)が売春婦を止めて滝沢修の妾になるエピソードなども綴られる。
「悪い奴を罰する法律はあるが、善良な人間を守る法律は無い」というテーマを描いた社会派映画にサスペンス・ドラマを含めて描いた映画。
飽きることなく見られて、それなりに楽しい映画だった。
<映倫No.11779>
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