劇場公開日 1968年4月19日

「普通のヤクザもの」獄中の顔役 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0普通のヤクザもの

2019年12月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 一年の刑で再び刑務所に入ったが、そこは東房と西房が対立しており、そのまま本間組と田島組との対立構造になっていた。速水が入ったのは西房。元々田島のために働いていたので、すんなり受け入れられた。東房で、今は本間の客人となっていた旧友の黒崎(池部良)と出会い、同じく特別房にいる本間組長との手引きを頼むが、やがて本間は黒崎に速水を殺すよう命令を下す。しかし、やはり旧友。彼らはよりを戻した。そして黒崎はいち早く出所し、本間に命ぜられるまま田島を殺害。その場で本間たちに殺されてしまう・・・そして出所した速水が競輪場の利権を牛耳ることになった本間一族を次々と殺しまくる。また逮捕。もうシャバには出てこれないだろう・・・

 ただただ高倉健の魅力だけを引き出そうとした映画で、何の奥行きもない。面白かったのは山城や由利徹、左とん平などのコメディアンが目立ってたことくらいか。タイトルにもなってる“顔役”というのは、喘息持ちのとっちゃんのことか?もうちょっと彼を描いてくれればいいのに。

kossy