006は浮気の番号

劇場公開日:

解説

「その結婚異議あり」でコンビの松井稔と近江俊郎が共同でシナリオを執筆、近江俊郎が監督した喜劇。撮影もコンビの岩橋秀光。

1965年製作/81分/日本
配給:日活
劇場公開日:1965年7月28日

ストーリー

山長製薬の会議室では、山田社長をはじめとして、目高工場長や、幹部社員が沈痛な顔をしていた。それは、山長製薬の看板商品“カゼナオール”でショック死事件が起り、厚生省から販売停止の命令が出たのだ。このニュースを信じられない社員の中で、浜野専務だけが冷やかな目をむけていた。浜野は商売仇八田利製薬の八田社長、平松常務に抱きこまれさらに政界のボス大山を抱きこんだ八田利製薬は、山長製薬を陥し入れようと陰謀をたくらんでいた。てんやわんやの山長製薬では、山田社長の一人娘で競馬狂の早苗が社長の座についていた。一方競馬の予想屋木原喜右衛門は、焼鳥屋で病気療養中の山田社長に会った。木原と山田は戦友であった。酒をくみ交わす内、戦争のさ中、山田の先祖山田長政が幻の中に現われ、六つの壷に秘められた不老長寿の薬のありかを知らせて消えたことを思い出した。山田はこの回想から不老長寿の薬を売り出すことに思いをはせた。一方木原は、娘の紀代子に紹介された動物語研究者中西悟声のおかげで、大穴をあて大金を握った。そして、山田に十歳馬のおいぼれ馬が、若い牝馬のホルモンに刺戟され入賞したことを話した。これを聞いた山田は、ホルモン強精剤の製造にのり出した。だがこれは失敗に終った。研究が挫折した山田は、不老長寿の薬を創るために、東南アジアに旅立った。六つの壷を合わせて初めて薬が出来るという紙片を信じて、不老長寿の薬“アンコール006”を売り出して見事八田利製薬のハナをあかした。それから三十年がすぎ、早苗の息子徹の新社長襲名披露の日、アンコール006は、男性の浮気を誘発し、社会の良俗を乱す科で、厚生省より販売中止命令が出た。徹社長は因惑してバッタリ倒れてしまった。

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