煙の王様
劇場公開日:1963年6月23日
解説
三十七年度芸術祭受賞テレビドラマ、生田直親原作を根岸正と「俺は死なないぜ」の原源一が共同で脚色、樋口弘美が第一回監督した社会ドラマ。撮影は「何か面白いことないか」の間宮義雄。
1963年製作/99分/日本
配給:日活
劇場公開日:1963年6月23日
あらすじ
ここは煙突の林立する工場街、この街の住人達はたくましく生活していた。鉄工所で働く一彦もそんな一人だった。一彦の一家は廃棄処分になった三等列車を改造して住んでいた。貧しさに暗くなりがちな家庭を明るくしているのが一彦の弟で、ポパイと渾名のある三明だ。そんなある日、一彦が仕事中大ケガをした。一家の働き手を失い母親は困ったが、ポパイはなにかとアルバイトをして一家を助けた。一彦は快方に向い退院した。しかし彼は工場をやめさせられ、足も完治するまで大分かかると聞いてヤケになった。一彦は家を出てしまい、歌手河田の家で働く恋人郁子の紹介で、河田のバンドボーイになった。ところが一彦の家は引込線拡張のため立退きを迫られていた。母が是非一彦に戻って貰いたいと考えていると察して、ポパイは兄を捜しはじめた。やっと郁子を見つけ兄のことを頼んだ。いよいよ明日は一家が強制執行されるという日、ポパイだけが一彦はかえってくると言い張っていた。その頃、河田の家では河田が郁子に挑みかかっていた。ちょうど戻った一彦が彼女を助け、二人は河田の家を飛び出した。まだ家へ帰る決心のつかなかった一彦は心からの郁子の説得で、自分の行動の誤りを悟った。郁子も一緒に住むことになり、希望に燃える一彦の一家は、新しい家へと移って新生活へのスタートをきった。
スタッフ・キャスト
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百々山加代奈良岡朋子
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百々山一彦浜田光夫
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百々山三明市川好朗
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百々山国子工藤富子
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百々山末子小野崎博敏
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武藤甲吉殿山泰司
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武藤華子田山まり
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津川郁子十朱幸代
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河田清作大町文夫
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河田徹夫杉山俊夫
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今西克子阪口美奈子
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斎藤梅野泰靖
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石田次郎麦人
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工場長吉川小沢栄太郎
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シャモ山室公男
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カッパ森坂秀樹
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ツキ見小園江五
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ヨツメ岡本信人
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カン助菅野直行
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機関区長嵯峨善兵
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組立工場主任小泉郁之助
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スクラップ工場長小沢昭一
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スクラップ工場男A青木富夫
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スクラップ工場男B黒田剛
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バンドマンA柳瀬志郎
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バンドマンB高緒弘志
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バンドマンC木下雅弘
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バンドマンD浜口竜哉
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木村日野道夫
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車掌渡辺節子
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店員坂巻祥子
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そば屋衣笠真寿男
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村山一彦糸賀靖雄
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さき福田トヨ
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なみ江後藤栄子
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労働者東郷秀美