劇場公開日 1963年6月8日

黒の死球のレビュー・感想・評価

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3.0野球スカウトと殺人事件…

2023年2月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

大映の“黒”シリーズ第4作。
野球スカウトマンのスカウト合戦のさなか、1人のスカウトマンが死亡して、自殺か殺人か?という物語になっていく映画。

宇津井健がスカウト役、死んだ先輩スカウトマンの娘=藤由紀子、…という配役なので、「おっ、二人がイイ仲になるかな?」と思うと、初っ端で宇津井健が藤由紀子にフラれる(笑)
しかし、本作でも藤由紀子は超絶美人。

ある野球球団で投手が事故で使えなくなったため、スカウトマン柏木(宇津井健)が高校随一の投手獲得のため(投手の住む)長野に行く。
この映画が撮られた頃の「長野の街並み」は、善行寺を中心にして、高い建物の無い[昔懐かしの風景]である。
そして、柏木は高校生投手の獲得に奔走するが、大先輩スカウトマンの浜田(河野秋武)が崖の下で死亡しているのが見つかる。
すると、この後は野球スカウトマンの物語ではなくなって、殺人事件の真相を宇津井健が追いかける物語になっていく。スカウトマンが刑事みたいになっていく、凄い展開である(笑)

スカウト合戦、女をめぐる男たちの思惑、金にまつわる人間模様、そして男女の恋愛……など様々なエピソードを詰め込んだ映画になっており、それなりに楽しめる。

このシリーズ(全11作)は、田宮二郎か宇津井健が大半(1本だけ川崎敬三)だが、本作は宇津井健なので、田宮二郎のようなクールな感じではなく、思いやりを感じるような雰囲気。

それなりに楽しめる映画である。

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たいちぃ