劇場公開日 1962年11月18日

「あの門から入って追い出されてまた呼び戻されて」女の一生(1962) talismanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5あの門から入って追い出されてまた呼び戻されて

2021年3月1日
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鑑賞方法:映画館

知的

「女の一生」といえば、杉村春子、でもこのお話全く知らなかった。女の一生というより、日本の一生だった。

30代の京マチ子が、10代から老いるまでを演じきっていて素晴らしかった。ずーっと見入ってしまいました。顔も表情も声も姿勢も髪も全てをその年齢に合わせた女優魂!今の女優さんは老け役が嫌なのか、一体何歳?冷凍睡眠?と思う位、リアルでなくて残念です。

時代がまさに、「いだてん」の前半~真ん中あたりで、カッパのまあちゃんのことも思い出せた。

みなしごが生きていくため、たまたま才気溢れる働き者だったために、自分と全く関係のない家に結果的に縛られたおけい。純愛物語でもあったけれど。その家の男性3名に恋された役でもあるから、京マチ子にぴったりの役だと思いました。そして、田宮二郎さん素敵でした。

talisman