風の野郎と二人づれ

劇場公開日:

解説

「皮ジャン・ブルース」の甲斐久尊のオリジナル・シナリオを、「飛ばせ特急便 魔の十八号線」の伊賀山正光が監督した、ひばり姉弟のアクション・コメディ。撮影は「赤いネオンに霧が降る」の福島宏。

1961年製作/59分/日本
配給:ニュー東映
劇場公開日:1961年10月7日

ストーリー

飯倉一家はお内儀さんの七回忌を二日後に控えて大変な忙しさである。八代目若親分の洋はいつもの放浪癖が始まり、ようとして行方が分らないので、七代目親分荘二はじめ監視役の政たちは足を棒にして洋を探し廻った。アパートを見つけられた洋は彼らをまくために外へ出た途端、一人の男が乗用車にはねられた。洋は男を手当した。男は赤木といい明朝迄に自分の経営する石切場に帰り、借金を返さなければ石切場は他人の手に渡ってしまうというのだ。そこへ洋の行方を探していた男勝りの姉佐代美が勘を働かせて現れたが、事情をきくや洋が石切場へ送って行くことを許した。夜の街道を疾走する途上、また怪自動車の襲撃をうけたが何とかその銃弾をさけ、石切場へ辿りついた赤木は、町のボス、キャバレー「夢」の経営者山城の許へ赴き借金を返済しようとしたが、借用証はすでに書き変えられており、一九〇万円もの莫大な利息が加算されていた。山城は外国人フランク鄭の指示で赤木の石切場にいかがわしい観光ホテルを建て、一儲けしようとしているのだ。以前に赤木を襲った車は山城の命をうけた手下の黒田と健だった。この石切場はかつて赤木が借金のかたに、山城の仲間の吉則の父から横領したものでその紛争の最中、吉則の父は崖から足をふみ外して転落、絶命した。それを吉則は赤木が突き落したといいふらしており、彼としても弁明の余地がないという弱点をもっているのだ。一九〇万円なければ石切場は山城の手に……打ちひしがれた赤木と娘千賀を前に洋は義侠心を爆発させた。政から手紙をうけて駆けつけた飯倉一家は、赤木の家へ殴りこみをかけてきた黒田達を撃滅し、キャバレー「夢」に殺到、山城一味をことごとく荒縄で縛り上げた。洋は赤木や千賀に見送られて晴々と石材所を後にした。

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