お笑い三人組 怪しい奴にご用心
劇場公開日:1961年5月10日
解説
お笑い三人組の第二部で、名和青朗の原作を、小野田嘉幹・土野暉三が脚色し、前作「お笑い三人組 泣き虫弱虫かんの虫の巻」に続いて小野田嘉幹が監督した。撮影も同じく森田守。
1961年製作/83分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1961年5月10日
ストーリー
“第三次世界大戦不可避か”のニュースであまから横丁はにわかに疎開さわぎ。お人好しで間抜けの満腹ホールの竜ちゃん、クリーニング屋の八ちゃん、月賦外交員の正ちゃんの三人も逃げ支度に大童、荒川助八に商売道具まで売ったが二束三文、しかも支払いは、戦争が始まったらという条件つき。ところが、戦争か平和のカギをにきるブルッチョワ首相とキノネエ大統領の最終会談は円満に解決、平和がよみがえった。タコ壷生活から解放された三人組は家に帰ろうとするが例の売買契約があるため家を買い戻さなくてはならない。かおるさん、珠枝さん、真知子さんのヘソクリを当てにするが断わられる。そこへ満腹ホールのツケの王者山田君が大金持ちになってツケの清算に現われる。かおるさんたちは三人の仕事のあっせんを頼む。山田君は奔走、竜ちゃんは料理学校の講師、八ちゃんはマネキン、正ちゃんは解剖学実験体の口を得たが、失敗してビルの塗装屋に商売がえ。一方、助八は買い集めた家財道具も買い戻す者が現われないため、ナポリターノを使って麻薬で一儲けを企む。--ゴンドラに乗って六階で危険な作業をしていた三人組は美女射殺事件を目撃する。かかわりあいになっては大変と逃げるが麻薬強奪中の助八とナポリターノに発見され追われる。幸い隣室から火事がおこり消防士に助けられるが気絶して病院へ。数時間後、気がついた三人は“死の脱出”を記事にしようとする五郎君、由美子さんのインタビューを受け、これが殺人事件に関係あるものと錯覚、病院を飛び出すが、事件の主犯そっくりの女優幸子さん、つづいてナポリターノに出会い逃げる。東京から身をかくそうと三人は関西列車に。それを追うナポリターノ、そして高飛びを決める助八などをも乗せて列車は進むが、偶然乗っていた寺尾刑事に無事救われる。あまから横丁には再び平和が……。